「CAROL CHRISTIAN POELL」カテゴリーアーカイブ

DIAGONAL ZIP BOOTS / CAROL CHRISTIAN POELL “AM/2601L”

DIAGONAL ZIP BOOTS

AM/2601L LUC-PTC

Leather : cordvan horse

Color : BLACK(10)

完璧主義の天才デザイナー、キャロルクリスチャンポエル氏が10年以上カタチを変えずに作り続けているレザーブーツ。

最高傑作と呼ぶにふさわしい完璧なデザインは、熱狂的なファンのみならず、著名デザイナーや他ジャンルのファッション通からも高い評価を得ています。

“C.C.P”のシューズコレクションにおいて、世界で最も愛用者が多いであろう1足です。

奇抜な装飾は加えず無機質に仕上げられたこのブーツは「革の可能性」に焦点を当て非常にシンプルにデザインされています。

トゥの反り上りから助走を付けて一気にシャフトトップまで駆け上がるシルエットは圧巻。

これほどまでに美的感性を刺激するブーツは、広く探してもなかなか出会えるものではありません。

パターン構成は甲全体と足の外側、踵までをホールドした革と、内脛部分のツーピースデザイン。

正面中央にシームが入り、ジップで境界を作りながら非常にミニマルに組み立てられています。

「ダイアゴナル」の名の通り斜めに取り付けられたジップがこのブーツ最大のディティールポイント。

巻き上げながら足首をホールドし、心地よい締め付けでとても気持ち良くフィットします。

靴の重さが足首にも分散され、歩行が軽くなるのもポイントです。

唯一奇天烈なのが、このジップが両端から開閉できるダブルジップであること。

これに何かの機能的メリットは紐付きませんが、こうした不可思議なアクションが”C.C.P”プロダクトの醍醐味のように思います。

このブーツの染色は靴の形を完成させた後に、ドラム型の染色機に入れ色染めを行う「タンブラーダイ」という技法が用いられており、一度シューズは液体染料に漬け込まれます。

その際に一度型崩れが起こりますが、同時に革が柔軟に扱えるように。

良い具合にほぐれた状態から手作業で理想の形に再形成し温風乾燥にかけられます。

甲の立体的なシワもこのプロセスの流れの中で、1足ずつ丁寧に象られているのです。

ここまでご紹介している品番”AM/2601L。

素材品番はLUC-PTC”となり、馬の臀部から採れる希少素材”コードヴァン”が使用されています。

使い込むことで光沢もさらに現れ艶やかに変化。あえて磨き込まずにマットに仕上げるのも趣があって素敵です。

裏地にはクロムフリーで鞣された肌触りの優しいカーフレザーを使用し、靴底部にはカウレザーを採用。

それぞれのポジションに適した革を組み合わせ、強度も申し分ありません。

ソールはグッドイヤーウェルト製法で頑丈に作られ、裏貼りも可能。

底面はシャンクの突き出た独自のデザイン。

これも外見のインパクト以上に理由は無いようですが、私達に「なぜ?」と思わせる芸術的側面が、皆様と共有したい”キャロルらしさ”のように思います。

商品としてはしっかりとクッションのあるインソールが付属。

若干足入れが窮屈な場合は、最初インソールを抜いて革をしていただき、徐々にフィットを合わせていただくのがお勧めです。

DIAGONAL ZIP BOOTS / AM/2601L LUC-PTC

毎回奇想天外な新商品で世界中を驚かせる一方で、このブーツは多くの人にブランドの基礎能力を見せつける重要な1足となっています。

ファッションフリークのみならず、「靴好き」、「革好き」、その他拘り強きすべての方に是非体感いただきたい1足。在庫の無いサイズをご希望でしたら個別オーダーもお受けいたします。

ご購入に際してのご相談もございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。

SHELTERⅡ 山崎

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PINCH SEAM 2 ZIP FENCING LEATHER JACKET / CAROL CHRISTIAN POELL

PINCH SEAM 2 ZIP FENCING LEATHER JACKET

LM/2700-IN BIAS-PTC (BISON LEATHER)

Color BLACK(10)

2024年の最新アイテムとしてリリースされた新型のフェンシングレザージャケット。

C.C.P.従来のラインナップに多いタイトな形状をアップデートし、余分な緊張のないニューフィットのレザーウエアがリリースとなりました。

まだ世界的にも情報が少ない1着。こちらのブログで細かくご紹介できればと思います。

フランスが発祥の地とされている近代スポーツ「フェンシング」のウエアをモチーフにデザインされたこのジャケット。

古代ローマや中世ヨーロッパの剣術から発展した競技のため、そのユニフォームにも運動(攻撃)への配慮と身体を守る防具の役割があり、この商品にもそうした知恵やアイデアが上手く取り入れられています。

首を守るように作られた立ち襟は首の角度を考慮してやや前傾に取り付け。曲がりながら走るジップは身体のラインに沿って開閉でき、無用なゆとり無く着用が可能です。

名前の通りこのジャケットには左右に2つジップが取り付けられています。

フロントジップは左がシングル、右がダブルになっていて、片側は下からも開く事が可能になっています。

開き具合のバランスを調節し、様々な着用スタイルを試してみるのも面白いです。

向かって右側のジップは、スライダーがボタンで留められるようになっています。C.C.P.のアイテムに良く見られるオリジナルのシステム。

サイドポケットは縦に開き、上部にのみ少しマチが設けられています。

手を入れやすく、中にものを入れても革に極端なストレスが掛かりません。

全体のムードを引き立たせているのがこのピンチシーム。縫い合わせを摘まんで盛り上がらせることで、洋服としての主張がしっかり出てきます。

袖は内側に充て革が一枚あり、ジップを開けても肌を覆うデザイン。細かなシルエットの調整が行えます。

話題を再びフロントに戻し、両側のジップを開けると中央のレザーパーツは完全に取り外すことができます。

前がしっかり開くので、この状態でもレイヤードを色々とお楽しみいただけそうです。

外したパーツには裏側にジップポケット。そして下部には金具がついており、ボディーの内側中央に取り付けられたベルトを通すことができます。

これは実際にフェンシングのユニフォームから拝借したディティール。ウエアを身体に固定することでズレを防ぎます。

日常使いでは不必要な機能かもしれませんが、モチーフを大切にする世界観。

ジャケットを脱いだ際はベルトが持ち手にもなり、ふとした時には便利です。

裏地は滑らかでインナーに干渉しない生地を採用(コットン × モダール × ポリエステル)。

袖を通す上で突っかかりがなく快適です。

PINCH SEAM 2 ZIP FENCING LEATHER JACKET

着用サイズ46

モデル176cm 71kg

ジップを完全に締めても肩の前側、胸・脇の辺りに余裕があり、腰辺りには少々くびれを作ったシルエット。

ポケットのディティールが作用し、ラインにメリハリが付いています。

この1点はバイソンレザーでオーダーしており、革のモチっとした質感、野性的なシボの入りが魅力。実は繊維が柔軟で、身体も動かしやすくて驚きます。

着ている時に感じられる革の威厳は鳥肌もの。

ぜひ袖を通して頂きたい一着です。

SHELTERⅡ 山崎

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NOSEAM DRIP RUBBER SNEAKERS / CAROL CHRISTIAN POELL

“キャロルクリスチャンポエル”が生み出した数多くのオリジナルデザイン。その中でも一目で衝撃を覚える究極のアイデアの一つとしてご存知”DRIP SOLE”がございます。

その名の通り靴底をドリップしたような奇想天外な造形は紛れもなく唯一無二。他が真似をしようものならそのブランドは二番煎じと酷評される事でしょう。

今回2008年にリリースされた初代のレザースニーカーが再生産され当店に入荷いたしました。当時よりもクオリティーを高め帰ってきた名作を是非ご覧くださいませ。

NOSEAM DRIP RUBBER SNEAKERS

AM/2524 ROOMS-PTC

BLACK × BLACK SOLE

革の迫力とドリップソールで靴の常識を大きくはみ出した”CCP”の名作”ドリップラバースニーカー。

誰もが目にしたことのあるオーソドックスな7ホールのハイカットスニーカーを最高品質のレザーで制作。そこに突飛なアイデアを加えることで芸術品と言えるほどのビジュアルが生まれています。

名前の冠に”NOSEAM” (縫い目の無い}とある通り、ベースのアッパーは一枚革で構成されています。

今回写真に映しているものは”ROOMS”と名付けられたカンガルーレザー。強度が高く軽量で馴染みが良いという性質から、高級なものはスポーツメーカーなどとも取り合いになる希少素材です。

染色する工程で革が解れてすでに柔軟性がありますが、シボが細かいこともあり、ここから足に合わせての変化も楽しめます。

シュータンの部分はレースを通すスペースがあり、編み上げの全貌が表に出ない仕様になっています。

ラフな雰囲気を和らげる思惑があるのでしょうか。レザーを被せる事で風格に貫禄が。

ホールには”CCP”のシューズ類では珍しくハトメ付きです。

さらにこのタンは多少の余分を持たせたうえで、側面のレザーと縫い合わせられています。

一つの筒になった状態のシャフト部に足が入れられるので革馴染みが甲の部分にもおよび、紐をしっかり締めた時のホールドは心地よさを感じます。

履き口にはクッションも付けられ足当りが優しく、デザイン面でも抑揚が付きます。

シューレースは長めの物が用意され、アンクル部分に巻き付けるのブランドからの提案。

背面にはプルストラップのように備えられたホールがあり、紐を通してお楽しみいただけます。

この大迫力のソールは着用していく事で消耗し、ゆっくりと地に足が着いていきます。折れたり削れたりとこれも演出の一部です。

一般的なスニーカーに当てはめるとトゥキャップ・廻しテープの部分を覆う大胆なラバードリップ。

“CCP”の作品の細かな製法が常に企業秘密なため、ここでの明記は我々もできません。

しかしながら接着分の仕上がりは過去の物と比べて明らかに向上しており、技術の進化が感じられます。

NOSEAM DRIP RUBBER SNEAKERS

AM/2524 ROOMS-PTC

BLACK × CLEAR SOLE

こちらは前述のオールブラックと同型のツーカラーモデル。

グリーン系に色付いたこのソール。ブランド側はあくまでクリアラバーと定義しており、製作の段階では実際に透明なものが用いられています。

このシューズのカラーリングは本体を完成させた後から染色を行う製品染めが用いられています。

ドリップラバーを取り付けた後に黒の染料に浸けるため、元々クリアカラーのラバーが化学反応を起こし、写真のような緑黄系に変色が起きるとの事。

簡単に出せそうもないランダムな色調にはこうした偶発的なプロセスが秘められているのです。

付属品は今回からスペアの紐がワンセットついています。長くご愛用いただけるシューズですので、いつかの交換に備えて大切に保管なさってください。

昔と違って高級スニーカーという選択肢が常識になった昨今。

毎シーズンいくつかのブランドから靴とともに「話題」がリリースされ、まるでアート作品かのようにその存在が神格化されます。

この現象を遡ると”Rick owens”や”BALENCIAGA”、そしてなにより”NIKE”の功績などが挙げられますが、常にそうした渦とは距離を取ってきた”CAROL CHRISTIAN POELL”。

自身の物差しでデザインと価格を決め、横並びを意識せずに誕生したこの一足も、未来永劫マイノリティーで有ることを意識して作られたのではないかと想像します。

何か周りに左右されず、自分の欲しいを信じて手にしたい特別なスニーカー。

決断には勇気が必要ですが、その見返りは非常に大きいはずです。

SHELTERⅡ 山崎

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SEAMLESS LONG SLEEVES SWEATER “PENTASIR” / CAROL CHRISTIAN POELL

“CAROL CHRISTIAN POELL”が長年作り続けているニット素材”PENTASIR”。

レザーウエア、シューズ、その他ハードな製品に比べるとプレーンで控えめな印象を受けますが、奇才が生み出す製品に「普通」」の文字あらず。ユニークなアプローチで衣服として商品化されています。

ガツンと来るインパクトはないものの、しっかり玄人をも納得させる不思議な魅力をもつセーター。

本日は少し深掘りしご紹介です。

SEAMLESS LONG SLEEVE ROUND NECK SWEATER

KM/2629-IN PENTASIR

Color : 11 (Dark green)

着用サイズ48   (モデル:178cm 56kg)

「シンプル」という言葉が当てはまる。けれどその一言で片付けるのが難しい妙なムードのクルーネックニット。

飾り気なく編み上げた使いやすいアイテムですが、写真向かって右側の突っ張りが目につきます。

左右の袖付けもそれぞれ異なるデザインのように見えるのがこの1枚の特徴の一つ。

向かって左側にはリブ編みとの切り替わりがフェイスで見え、右側はセットインのようで非対称。

これに合わせて首の開きもズレが生じ、肌の露出具合も異なります。

平置きでご覧いただくと上部の「ゆがみ」がどの程度かご確認いただけるかと思います。

脇より下は捻らずスタンダードなシルエット。あくまでポイントは首回りの一部のみです。

バックも同じ様子で非対称。要するにこのニットは首を中心に円を描きながら捻じりが加えられています。

一見プレーンなためシンプルに着こなせるのは間違いないのですが、着用時の外見的な違和感をわざと生じさせるキャロルらしい捻くれたアイデア。

着心地が少し心配になる方もいらっしゃいますが、不思議と体は何も感じず気軽にご着用いただけます。

そして核となるのはこのウールの素材感です。初めて触れるとコットンやリネンと誤解されがちなカラッとした肌触り。バージンウールとは思えない力強さはタフなボトムスやアウターに力負けせずコーディネートに取り入れていただけます。

防寒性は中程度。冬はコートの中に適任です。

細かい部分は企業秘密との事ですが、このニット生地には表面に特殊加工がなされているとの事。手で触れると糸に不思議な艶っぽさが感じられます。

背面に付けられたスナップボタンの受け側。これは表裏両方についており、画像のようにタグが取り外せるようになっています。

すなわちリバーシブルでも着ていただけるということ。

特段デザインが変わる訳ではないので、遊びの一つではありますが”CCP”がする事で何か他に理由があるのかと勘ぐってしまうのも面白いところです。

SEAMLESS LONG SLEEVES HIGH NECK SWEATER

KM/2630-IN PENTASIR

Color : 10 (Black)

着用サイズ46   (モデル:178cm 56kg)

同様にハイネックタイプも胸、肩のあたりに歪みが生じています。

首回りはそれなりに高さがあり、写真のようにクッションが付く程度。

フィットは決してタイトさの無い余裕を感じるシルエット。

背面のスナップもちょっと小話ができる程度に目につきます。

どうしても保守的になりがちな黒のニット。しかしながらこの他ならぬファブリックをもってすれば、他ブランドの製品とは大きく差別化が出来るように思います。

SEAMLESS LONG SLEEVE ROUND NECK SWEATER

KM/2629-IN PENTASIR

Color : 4 (Grey)

着用サイズ50   (モデル:176cm 70kg)

グレーカラーは編地がしっかり見えてコーディネートに刺激が入ります。

首開きが少し広めなので、インナーを軽く重ねて見せるのもお勧め。

以前イタリアの”CCP”のオフィスを訪ねた際、CEOのセルジオ氏がこのグレーのニットを着用なさっておりました。

首の詰まった白のカットソーをしっかり見せたスタイリングはとてもクールで今も忘れられません。

少し違和感がある方がファッションは面白いという事を改めて認識した瞬間でした。

それぞれカラーにも味があり、全色お持ちの方も多い名作セーター。

秋冬ファッションはどうしてもアウターで勝負に出ますが、ニットで調子を整えると楽しむ世界が大きく広がります。

ニットの謳い文句「柔らかい」「優しい」「気持ちが良い」などソフトな印象はこの商品にはありません。それでもセーターとして需要があり、求め続けられるアンチヒーロー。

オリジナルである証明です。

SHELTERⅡ  山崎

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SCARSTITCHED LEATHER JACKET / CAROL CHRISTIAN POELL “LM/2498 CORS-PTC”

10年以上前にこの形を完成させ、今もデザインを変えず生産が続いている”キャロルクリスチャンポエル”の最高傑作「スカーステッチドレザージャケット」。

世界中のファッショニスタ、アーティスト、ハリウッドスターなども愛用するこの1着は、”CCP”の先鋭した世界観、芸術性が強く反映されながら、現実的なスタイリングの幅広さも有しています。

将来的にライフスタイルが変わろうと、いつまでもマイクローゼットに掛けておきたい宝物。そんな洋服をお探しの方にキャロル氏が生み出した名品をこの記事でじっくりご紹介できればと思います。是非ご覧くださいませ。

SCARSTITCHED LEATHER JACKET / CAROL CHRISTIAN POELL

“LM/2498 CORS-PTC”

Color:BLACK (10)

首元にしっかりと襟のついたこちらの品番”LM/2498″。日本国内では「襟付き」という愛称も耳にすることがございます。

もう一つの定番傑作レザージャケット”HIGHNECK LEATHER JACKET”と並ぶ”CCP”の2枚看板。

何か受賞歴などがある訳ではございませんが、愛用者の方々からの「世界一」と称する声も少なくありません。

ジップの開閉は身頃中央に位置付けたシングルタイプ。

アームホ-ルは袖筒を前面に出し、人体構造に合わせてパターニングされています。

肩から袖先にかけてカーブする人影のような輪郭線。エルボーにはスムーズな腕の曲げ伸ばしが出来るよう、立体的な切り替えをデザイン。

袖付けはフロントがセットインなのに対し、背はバックラグランという複合的なスタイル。

最もテンションの掛かる肩から背中、肩甲骨周りの可動域をなるべく広げ、レザーの伸びや馴染みが着用者の身体に沿って現れる合理的な設計となっています。

「革に新たな命を吹き込む」というポリシーのもと生み出される”CCP”のレザー製品は、人の体が中に入り躍動するその瞬間が到達点なのです。

前開きにはプラスデザインで4つのフックが取り付けられています。

非常に小さいながらも目に付くアクセントは、馴染む前の革を育てる段階でも非常に有効。時にはジップを閉めずにフックだけで着用頂くことも可能です。

ファスナーは上下それぞれにスライダーのついたダブルジップ。シルエットの調整、スタイリングのアレンジも様々。

袖先のデザインにも、フロント同様のフックを採用。

このアイテムはウエアとしての縫製等を全て済ませた後から染色を行う「製品染め」というプロセスを取っているため、金具にはくすみや錆が現れます。

この「製品染め」によって最も影響を受けるのはもちろんレザー。革を染料に漬け込み不均一な伸縮・硬化を起こすことで佇まいに奥行きが生まれます。

染色後の乾燥のプロセスはシルエットの再形成、袖のシワ入れなども同時に行われるため、パターニングだけでは表現しきれない感覚的な仕上げを実現。

この意図的な経過により、革の持つ奥深い表情に金属が自然に溶け込み唯一無二の革製品が完成を迎えるのです。

両サイドのポケットは内側にマチを設けたL字型。ジップが前傾するかのように取り付けられ、手を入れ易いのみならず、脇から裾にかけてのラインを立体的に見せています。

内側は両胸にジップポケットが付いており、ライナーはパンチングが施されたコットン素材。

アームにもこの裏地が使われており、袖通しは滑らか且つハリがあって丈夫な印象です。

SCARSTITCHED LEATHER JACKET

モデル 175cm 60kg

着用サイズ44

ここからは実際の着用画像もご覧いただければと思います。

こちらのスタイルは”CCP”の定番ニットセーターとコーディネート。

アーム周り、身幅にやや余裕を設けたシルエットになるため、秋冬は厚手のインナーを着込みやすいのもこのモデルの長所です。

今回この記事でご覧頂いているモデルは、ブランド内で最も定番的なホースレザー、素材品番”CORS”を使用しています。

野性的な力強さときめ細かで美しい表情を併せ持つこちらの馬革は、程よい厚みと弾力があり油分も多く含んで丈夫。クリームなどのケアを日常的に行う必要もございません。

大変扱いやすく、いつまでも美しいとても優秀なマテリアルです。

実際に袖を通すと、腕とレザーの間に生まれたスペースにも気分高まるシワが生まれます。

バックスタイルは両端に反り上りをつけ、パンツとトップス、インナーとの調和が意識されています。

重厚な革だからこそなるべく角は作らずスムーズに。

細部まで観察するとこうしたトリック、デザインの引き算が肝となっているのです。

細かい部分にまで感覚を及ばせて生み出される”キャロルクリスチャンポエル”の作品の数々。

中でも革製品は染色工程で数か月の日数を費やすため、1年で生産される数もごく僅かに限られます。

スマホで検索すれば画像はいくらでも手に入りますが、この一着を手に取り、空間を供に瞬間は大変貴重で特別。

私がいくらここで熱く語ろうと、実際にこのレザーに袖を通す体験には全くもって歯が立ちません。

着ると感動できる服。「身に纏う芸術作品」と言えば少し大げさですが、それほどに感性揺さぶる本物の逸品です。

SHELTERⅡ 山崎

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HIGH NECK LEATHER JACKET / CAROL CHRISTIAN POELL “LM/2599 CORS-PTC”

10年以上前にこの形を完成させ、今もデザインを変えず生産が続いているキャロルクリスチャンポエルの最高傑作「ハイネックレザージャケット」。

古くからのファンも納得させ続け、なおかつ新たなファンも増やし続ける名作の「価値の持続」は、ファッションが商業的に過激な進化を求めることに疑念を抱くキャロル氏が出した結果の一つと言えるでしょう。

ブランド側のコマーシャル活動は一切なく、世界でも限られた販売店とファンの熱狂のみで名を馳せた究極の1着。

こうした名品を取り扱えることに私自身も感謝しながら、店頭に現品がある間に情報を残せたらと思います。

HIGH NECK LEATHER JACKET

LM/2599 CORS-PTC

COLOR : BLACK (10)

首をぐるりと囲うように角度を付けて作られたネックデザインを起点に、このジャケットは組み立てられています。

前側にやや重心をかけたアームの取り付けや、肩甲骨から脇下付近のタイトなライン。その他細かいディティールも体の動きを意識した構造となっています。

着用時、特に革が身体に馴染んだ頃合いには、布帛製品では表現が難しいはっきりとした曲線美が各所に現れ、所有者にとって他に替え難い逸品に。

そうした狙いがあるが故に、最初は革もハードで体を締めるような圧を感じますが、世界最高峰と言われる作品が徐々に自分に懐いてくる喜びは、なんとも貴重で刺激的です。

正面のダブルジップは斜めに走ります。

角度を極端につけていないため、流れは変形的にはならずナチュラル。

明らかに普通では無いものの、ある種シンプルとも捉えられる折衷的なデザインが、世代やジャンルを超えて多くの人の興味を惹く理由の一つです。

両サイドのポケットもデザインに工夫があり、ジャケット全体の印象付けにうまく作用しています。

開き口に余白を付けてジップを立体的に見せるだけでなく、スライダーをボタンで止められるオプションで独自性を表現。

機能的に超優秀と言える仕掛けではないものの、見る人の注目を集め、興味をもたせる演出は”CCP”のものづくりには欠かせません。

同様のシステムは袖のジップにも採用されています。

こちらは長い袖をカフスボタンのように手首で止める役割も果たします。

後ろ身頃は一枚革で形成され、体の動きや背中の丸みに合わせて遮りの無い自然なフィット感が生まれます。

レザージャケットを体に合わせて変化させていく過程において、こうした幹の部分の革馴染みが着用者にとっては非常に重要です。

肩の部分の切り替えしも特徴的。ショルダーラインが突っ張らずなだらかに流れます。

肘の部分はシームを無くし、動かしやすさにも配慮されています。

このアイデアには動きが大きい部分だけに極端な革馴染みが出ることを防ぐ狙いもありそうです。

内側は両胸にジップポケットが付いており、ライナーはパンチングが施されたコットン素材。

アームにもこの裏地が使われており、袖通しは滑らか且つハリがあって丈夫な印象です。

HIGH NECK LEATHER JACKET

モデル 175cm 60kg

着用サイズ44

ここからは実際の着用画像もご覧いただければと思います。

正面からみると肘のあたりを頂点とした弧を描くスリーブラインがとても綺麗です。

アームの顕著なシワは新品の状態で、すでにブランド側がある程度形成し、納品時にはまるで人間の体のようにしっかり紙が詰められた状態で店頭に到着します。

前に溜まりを作り後ろ側にゆとりを儲けることで、シルエットを崩さずに迫力のあるシワが楽しめるのです。

バックスタイルは、脇下あたりからグッと引き締めたラインが意識されています。

着初めはこの辺りの革の硬さが手強く感じられますが、肩甲骨あたりが馴染み始めると腕、肩、胸から腹部のあたりなど、全体的に余裕が生まれ着心地も格段に良くなります。

そして最後は私が約3年着用したものと、新品を見比べていただければと思います。

どちらも使用しているのは同じホースレザー”CORS”。

左がサイズ46の私物で、右が新品の42サイズです。

腹部に現れているハードなシワは、屈んだり座ったりする際の前傾姿勢で自然と深まったように思います。

自身の体感ではこの部分もかなり柔軟になっている印象です。

そして個人的に一番の変化を感じるのが背面脇下の馴染みです。視覚的に見て分かるものではありませんが、ここの動きがスムーズになると自然とフロントジップも締めやすくなります。

最初はインナーがTシャツでも動きにかなり制限があったものが、今ではニットを挟んでも無理なく着用できるところまで身体に馴染んできました。

写真の手前が新品で奥が3年着用したものになります。

実のところ3年間でクリームなどを添付したのは1.2回のみ。十分にしっとりとした風合いが保たれており、まだまだ安心して長く愛用できそうです。

“CCP”の代表的な馬革”CORS”はずっしりとした迫力がありながらも、着込んでいくと全体にきめ細かな皺が現れ上品にも映ります。

次第と高まってくる光沢。立体感も増し、光の当たり方にも違いが出てくる頃合いの姿はなんとも格別。

新品の状態でも相当パワフルですが、自分の手が加わることでさらに力強さを見せてくれる頼もしさ。それを実感できた時、この1着を選んでよかったと心からお喜びいただけるかと思っております。

私もこのレザーに袖を通すと、やはり気合が入ります。

購入を決める際の一大決心。革が馴染むまでの悪戦苦闘。色々な思い出がこの1着と共にありますが、私としてはこのレザーを着て”CCP”のオフィスを訪れた際に、ブランドメンバーから大歓迎を受けた事が、死んでも忘れられないほど刺激的に心に残っています。

これはあくまで私の経験談に過ぎませんが、、”CCP”の作品が誰かを喜ばせるために作られていることを実感した瞬間。

とても情熱的で愛のあるスペシャリスト達によってこの一着が生み出されている事実に私は本当に感銘を受けました。

“CCP”の製品を最高の状態に仕上げるのは果たして誰なのか。

その答えを誰よりも理解しているからこそ、デザイナー「キャロルクリスチャンポエル」氏は表舞台に姿を現さないのかもしれません。

SHELTERⅡ 山崎

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CAROL CHRISTIAN POELL / GOODYEAR DERBYS “AM/2600L LUC-PTC”

GOODYEAR DERBYS / CAROL CHRISTIAN POELL

10年以上大きなデザインチェンジ無く、C.C.P.が作り続けている定番ダービーシューズ。

現在ブランドが製作しているシューズ類の中で最も古いモデルでありながら、今もなお訴求力の高い不朽の名作です。

形としては典型的な外羽根式の革靴。

外見的にインパクトの強い作品も多い同ブランドのコレクションの中では比較的落ち着きを感じますが、

完成に至るまでの製造工程には常識から大きく外れた独創的なアイデアが存分に盛り込まれています。

やや長めにノーズが設定され、先端をシャープに仕上げた美しいフォルムからはドレッシーな雰囲気すら漂いますが、染色は商品を形にしてから染め上げる「製品染め」によって行われています。

今回ご紹介しているモデルに使用しているレザーは馬の臀部からのみ採取される”コードヴァン”。

この名を聞くと鏡のように磨き上げた高級紳士靴を思い浮かべる方も多いかと思いますが、あえて負荷のかかる染色方法で仕上げることで、そのイメージとは逆を行く独特の躍動感が靴に加わります。

「革に新たな命を吹き込む」そうした思いでキャロル氏は若いころから革と向き合い、数えきれないほどの実験と検証を繰り返してきました。

C.C.P.のレザーアイテムの評価が突出して高い理由には、こうした信念があることに違いありません。

トゥの反り上がりと甲部分のシワは1点ずつ手作業でブランドが理想とする形に仕上げられています。

完璧主義であるがゆえに自らシワ入れを行うという先を見据えたアプローチ。

こうすることで着用者は理想の形を安心して楽しむことができるのです。

ソールはグッドイヤーウェルト製法でタフにお使いいただけます。もちろん裏貼り、ヒール交換も可能です。

ソールの裏を覗くとシャンクの飛び出した斬新なデザインが現れます。金具は製品染めによって錆が付き、非常に物々しい雰囲気ですが、着用時にあまり目に触れる部分では無く、スタイリングには大きな影響は出てきません。

このデザインが最も影響を与えるのは着用者のモチベーションでは無いかと私は思っています。

履く人の気分を高める粋な演出。このブランドの大きな魅力の一つでは無いでしょうか。

履き心地に関してもお問い合わせを頂くことが多いのですが、店頭でご試着を頂くお客様のご感想は「想像していた何倍も歩きやすい」とのお声が多い印象です。

写真などで見るとどうしてもその堅牢な出で立ちが最初は硬さをイメージさせるようですが、ライニングにはソフトなカーフレザーを使用し履き心地にも最大限配慮。

しっかりクッションのあるオリジナルのインソールも付属いたします。

GOODYEAR DERBYS / CAROL CHRISTIAN POELL

C.C.Pがコレクションの発表をストップさせる以前にすでに完成し、今もなお生産を続けているシューズは、このダービーとダイアゴナルジップブーツのみとなります。

多くの製品が廃盤となり、ラインナップが限定的になっている中で、なぜこのシューズは今もなお作り続けられるのか。

はっきりとした理由は我々にも分かりませんが、このシューズがブランド内でも相当の自信作であることは間違いありません。

天才が生み出した渾身の1足。是非皆様のシューズコレクションに迎え入れてみてはいかがでしょうか。

SHELTERⅡ 山崎

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O.D ARTHROSIC ELBOW & HANDS LEATHER JACKET / CAROL CHRISTIAN POELL

O.D ARTHROSIC ELBOW & HANDS LEATHER JACKET / CAROL CHRISTIAN POELL

LM/2599GP CORS-PTC  /  HORSE LEATHER

COLOR:BLACK(10)

SIZE:44

以前より現物を一度見てみたいというご要望の多かった

“キャロルクリスチャンポエル”のグローブ付きレザージャケット。

44サイズ1点のみにはなりますが、店頭にご用意いたしました。

“HIGH NECK LEATHER JACKET”の袖部分を指ぬきグローブの形にデザイン。

“CCP”の尖った感性がこのデザインに集約されています。

素材、カラーはポピュラーなブラックのホースレザーでオーダー。

世界的にも希少なアイテムになりますので、以前よりご興味お持ちだった方は、

是非この機会にご来店・お問い合わせをいただければと思います。

皆様のご来店心よりお待ちしております。

SHELTERⅡ

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ICED PAPER DART HANDLED ANKLE TOP & LOW TOP

今年春より展開しているキャロルクリスチャンポエルの新アイテム。

その中でも注目度が高いのはやはりスニーカー。

先日の新入荷によりカラーバリエーションも増え、幅広いご提案が可能となっております。

ICED PAPER DART HANDLED ANKLE TOP

AM/2689-IN CORS-PTC

Color:10 (BLACK)

アンクルトップのモデルは重厚感と迫力あるスタイルで、

足元を主役にしてコーディネートをお楽しみいただけます。

今回のスニーカーは昨今のシューズトレンドなども”CCP”なりの解釈でデザインに反映。

ボリューム感、真新しさに関しては、スニーカートレンドをしっかり押さえた仕上がりですが、

後追い感を一切感じさせない独創的なスタイルで往年のファンの期待も裏切りいません。

もう一つの拘りは履き心地。

シューレースはゴムのように伸縮するものを採用し、両端の金具で調節が可能となっております。

このおかげで締め付けが自然になり、足の動きの制限も最小限に。

ICED PAPER DART HANDLED LOW TOP

続いてこちらは先日ついに入荷したロートップモデル。

独自のスタイルに軽快さが加わります。

AM/2683-IN CORS-PTC

Color:33 (KHAKI)

両モデルを比較すると上記写真の様なバランスの差がございます。

カラーによっても印象は大きく異なりますので、是非店頭にてご比較くださいませ。

最後にスタッフが約3か月着用したものをご紹介。

レザーの変化、そして何よりソールの状態は新品の状態と大きく異なります。

ドリップ部分は写真の通り歩行によって削れ落ち、かなり地面が近い印象となりました。

着用当初のふわふわした感覚は徐々に少なくなり、歩きやすさも日に日に向上しております。

新品と並べてみるとソールの高さが大きく下がっているのが分かります。

まだ今年発売のニューモデルとなり、こういった情報が世界的にも少ないかと思いますので、

ご購入をご検討中の方には是非ご参考にしていただければ幸いです。

皆様のご来店心よりお待ちしております。

SHELTERⅡ

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HANDLED PAPER DART OFFICER / CAROL CHRISTIAN POELL

HANDLED PAPER DART OFFICER / 271,080円(税込)

AM/2597-IN CORS-PTC

Stock size 7

約10年の時を経て今年3月ついにリリースとなった”CAROL CHRISTIAN POELL”の新商品。

1枚革や折り返しなどにフォーカスした”PAPER DART”(紙飛行機)のコンセプトのもと、

それぞれ極少数のみ生産され、世界数店舗のみでの展開されています。

当店では今年3月より発売の第一納品分に続いて、

先日新型のレザーシューズが到着いたしました。

待望の新型シューズは”OFFICER”の名の通り、軍用品である”オフィサーシューズ”をモチーフにデザイン。

とはいえ伝統的な軍用靴とは感覚が大きく異なっており、

他に類を見ない独創的な1足に仕上がっております。

今回当店は”CORS”と呼ばれるホースレザーでオーダー。

光沢が非常に美しく、ここから更になじませると、より立体的で表情豊かな1足に仕上がります。

アッパー部分は一枚革で形成し素材の良さを最大限に活かしたダイレクトなデザイン。

さらには足馴染みも非常にナチュラルでストレスを感じさせません。

そしてこのシューズの最大の特徴といえるのが、ゴムを張り合わせて高さを出した特殊ソール。

素材を切替えることでの外見的な斬新さはもちろん、

接地面のクッション性が増し、歩行をサポートしてくれます。

そしてどうしても目が行ってしまうのが重厚感のあるシルバーのハンドル。

ずっしりとした金具を外すとシューズにはプルストラップのようなデザインが残ります。

基本的にはブーツなどに用いることの多いディティールなので、デザインとしても面白く、

着用時に指をかけるとスムーズに足入れができる点もメリットと取れます。

製品そのもののクオリティはもちろんの事、表現力も高く評価されているCCP。

実際付属のハンドルは、着用する分にはまったく不要なものですが、

このハンドルの存在が、シューズ自体の価値を大きく高め、

見る人の興味を引いていることには違いがありません。

自身が手掛けた商品を、最高のアイディアで表現する。

そんな芸術的な感性を持つ”キャロルクリスチャンポエル”の世界観を是非ご体感くださいませ。

皆様のご来店心よりお待ちしております。

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