basilica loop / cornelian taurus [SHELTERⅡ 20th special products]

当店での取り扱いも10年以上となるバッグブランド”cornelian taurus by daisuke iwanaga”。

拠点が神戸という共通点もあり、我々も大変思い入れのあるブランドです。

今回は”SHELTERⅡの20周年に合わせたスペシャルアイテムという事で、過去の名作を復刻製作いただきました。

basilica loop / cornelian taurus by daisuke iwanaga

Leather : cow mineral oil

Price : ¥84,700

2014年春夏シーズンにリリースされた商品”バシリカループ”を当店のメモリアルに合わせて限定復刻いただきました。

当時はまだまだ大きいバッグの人気が高く、広く絶賛されたモデルではなかったように思います。

しかし我々はこの商品の仕上がりを当時から評価しており、使いやすさ、ビジュアル共に完成度の高さを感じておりました。

今改めてカタチにするとかなり現代的で、センスの良さを感じていただけるように思います。

ベースとなる形状は肩掛けが革紐で作られた所謂ナップサック型。

加えてハンドルも取り付けられ、手持ちの鞄としてお使い頂くことも可能です。

ブランドの看板カウレザー”cow mineral oil”のモチっとした風合い、ボリューム感がシルエットにマッチしております。

背面の中央にのみシームが入り、表に出る金具はハンドル取り付けのみ。ブランドが大切にしているミニマルさ、上品な雰囲気が見て取れます。

両肩に背負ってみると写真の通り。一般的なリュックほど背中を覆わない為、軽装でのお出かけのみならず、ジャケットスタイルにも自然に取り入れて頂けるイメージです。

靴と同じく良質な革に入るダイナミックなシワはレザー製品の醍醐味。レザーロープで締め上げると、より躍動感が生まれます。

オープン部分は現状少し硬さがございますが、革に馴染みが出てくるとさらに扱いやすくなり、力強いギャザーはこのバッグの見どころです。

ロープは結びで仕上げているので長さ調節もフレキシブル。金具の使用を極力抑える事で、持ち心地も軽く手肩も楽です。

両側のロープを合わせてボクサーバッグ風にお持ち頂くのも大変お勧め。

同様の持ち方をリュックですると、どうしても片側のベルトが余ってしまいますが、この”basilica loop”は大変コンパクトにまとまります。

手持ちの際のルックスも非常に良い印象を受けます。

荷物は長財布にポーチ、手帳など1日のお出かけに丁度良いサイズ感。内容量に応じて膨らんでくれるので、500mlのペットボトルなどを入れてもバランスが崩れません。

ハンドルはブランドのアイデンティティーであるオリジナル。

日本刀の持ち手の部分をモチーフにした柄編みは、握ると気持ち良い軋みがあり手触りも大変良いのが特徴です。

この部分はすべてアトリエで手作業で製作しているブランドの職人魂を象徴するデザイン。

全体のバランスを崩さずに主張する、侘び寂びの効いたアクセントです。

basilica loop / cornelian taurus by daisuke iwanaga

Leather : cow mineral oil

Price : ¥84,700

ご質問などもございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせいただけますと幸いです。

皆様のご来店・ご利用を心よりお待ちしております。

SHELTERⅡ 山崎

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FRONT ZIP BOOTS “PL1” / GUIDI

“グイディ”の看板アイテムの一つ、名作フロントジップブーツ。

ブランド発足から数年後にリリースされたモデルになりますが、今や古参の代表作バックジップ、ダービーと並んで大変人気のある1足です。

ファッションジャンルの垣根を越えて、多くの玄人に高く評価されているレザーブーツの最高峰。

改めてしっかりご紹介させていただきます。

FRONT ZIP BOOTS “PL1” / GUIDI

100年以上の歴史を持つ世界屈指のレザータンナー”CONCERIA GUIDIE ROSELLINI”社が、2005年よりスタートさせたオリジナルブランド”GUIDI”。

最高品質の革を用いて作られる商品の数々は、干支が一回りするほど長年ご愛用いただけます。

なんといっても魅力的なのが履き込むことで生まれる革の躍動感。それを意図して形成されたプレーンなデザインを、自分の足だけで仕上げるのが醍醐味です。

今回ご紹介する”PL1″。甲から走るセンタージップのバランスが極めて良く、言わずとも着脱も簡単です。

アッパーの大部分はシームの無い一枚革で形成され、全体がスッキリ映ります。足の動きを遮らず革が馴染むため、幅や甲の高さなど個人差の出る部分にも順応。数回の着用で革底にも馴染みが及ぶため、まさに前後左右、そして上下にも足がフィットするオリジナルの1足が完成です。

そうした特性からグイディのすべてのシューズはインソールが付属していません。個々の足型で変化が異なるため、馴染みがしっかり出た後にお好みの中敷きを入れていただければクッション性も高まります。

特徴的なトゥの盛り上がりはサイドビューが主張的。先端に尖りがないため個性がハードにならず、時に優しく映るのも好印象。扱いやすさを感じます。

使用しているジップは日本が世界に誇るファスナーメーカー”YKK”の最高級ライン”EXCELLA”。

スライダーにはブランドロゴを刻印。

ソールは程よい高さがあり、ワイドパンツなどとも相性良くスタイリングいただけます。細身のパンツを合わせるとスマート。そしてカジュアルボトムスと合わせると、コーディネートに品格が加わります。

FRONT ZIP BOOTS “PL1” / GUIDI

最先端のボリューム系シューズとは一味違うシルエット。抑揚の付け方にセンスがあり、スタイリングと調和しながらうまくポイントを作る事ができます。

鏡のように磨き上げたシューズには無い趣きのある美しさ。

長きにわたり履き続けたいジップブーツの大本命。是非ご自身のコレクションに加えていただけますと幸いです。

SHELTERⅡ 山崎

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over sized one piece short sleeve t-shirt / m.a+ [SHELTERⅡ 20th special products]

“エムエークロス”が長年作り続けている定番ワンピースTシャツ。

“One piece”の名の通り1枚生地で形成されたブランドを代表するアイテムの一つになります。

フロントを十字に縫い合わせるオリジナルパターン自体をアイコン化し、ロゴマークのように縫製を応用。

アイコン的な主張をプリントなどを要さずに表現したアイデア素晴らしい1枚です。

今年当店が20周年を迎えるにあたり、ブランドにご協力いただきSHELTER2だけのスペシャルモデルを製作いたしました。かなりの出来の良さにスタッフ一同感激しております。

完成したのは通常のモデルよりも全体をかなり大きくしたオーバーサイズTシャツ。

10年ほど前はタイトに着るのがセオリーだったこのTシャツも近頃はやや緩めがポピュラー。月日の流れと共にファッションの自由度が増し、以前はご法度に近い行いとされていた事が今はクールに映る事は良くあります。

せっかくですので今回は「少し大きく」などと言わずダイナミックなシルエットで特別な1枚をご用意です。

[SHELTERⅡ 20th special products]

over sized one piece short sleeve t-shirt / m.a+

Size:44・46・48

画像着用サイズ44 / モデル 175cm 60kg

袖や肩、背面にも一切シームが無いため、不自然なラインの崩れなどは一切現れない非常に滑らかなシルエット。

形が大きくなるとバランスが崩れてしまう不安もありましたが流石の仕立てでシルエットをキープ。

素材にはミディアムジャージ”JM11″を採用し、生地のハリでラインがしっかり現れる事を意識しました。

通常の”one piece short sleeve t-shirt”を右に並べて比較すると、画像のように大差が。

※どちらもサイズ46

ご体型によって雰囲気が損なわれる心配は無く、サイズは直観で選んでいただいて問題なし。

当店の20周年企画第一弾で先にリリースをした”denim jeans limited black“との相性も意識して製作依頼をしましたので、細身のパンツとも良く合います。

[SHELTERⅡ 20th special products]

over sized one piece short sleeve t-shirt / m.a+

Size:44・46・48

今回の企画に際して、稀にお客様が口にされる「硬派で敷居の高いブランドイメージ」を取り払いたいという思惑もありました。このTシャツはそうした我々の期待にも応え、自信を持ってオ―ㇽジャンルの服好きにオススメできる仕上がりとなったように思います。

時代の最先端を行くモードブランドや、年々チカラ増すラグジュアリーブランド。古着の軍パンなどと合わせても様になる自身作。もちろん”m.a+”の商品と合わせていただくと、それはもう夏が楽しくなるに違いありません。

SHELTERⅡ 山崎

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NOSEAM DRIP RUBBER SNEAKERS / CAROL CHRISTIAN POELL

“キャロルクリスチャンポエル”が生み出した数多くのオリジナルデザイン。その中でも一目で衝撃を覚える究極のアイデアの一つとしてご存知”DRIP SOLE”がございます。

その名の通り靴底をドリップしたような奇想天外な造形は紛れもなく唯一無二。他が真似をしようものならそのブランドは二番煎じと酷評される事でしょう。

今回2008年にリリースされた初代のレザースニーカーが再生産され当店に入荷いたしました。当時よりもクオリティーを高め帰ってきた名作を是非ご覧くださいませ。

NOSEAM DRIP RUBBER SNEAKERS

AM/2524 ROOMS-PTC

BLACK × BLACK SOLE

革の迫力とドリップソールで靴の常識を大きくはみ出した”CCP”の名作”ドリップラバースニーカー。

誰もが目にしたことのあるオーソドックスな7ホールのハイカットスニーカーを最高品質のレザーで制作。そこに突飛なアイデアを加えることで芸術品と言えるほどのビジュアルが生まれています。

名前の冠に”NOSEAM” (縫い目の無い}とある通り、ベースのアッパーは一枚革で構成されています。

今回写真に映しているものは”ROOMS”と名付けられたカンガルーレザー。強度が高く軽量で馴染みが良いという性質から、高級なものはスポーツメーカーなどとも取り合いになる希少素材です。

染色する工程で革が解れてすでに柔軟性がありますが、シボが細かいこともあり、ここから足に合わせての変化も楽しめます。

シュータンの部分はレースを通すスペースがあり、編み上げの全貌が表に出ない仕様になっています。

ラフな雰囲気を和らげる思惑があるのでしょうか。レザーを被せる事で風格に貫禄が。

ホールには”CCP”のシューズ類では珍しくハトメ付きです。

さらにこのタンは多少の余分を持たせたうえで、側面のレザーと縫い合わせられています。

一つの筒になった状態のシャフト部に足が入れられるので革馴染みが甲の部分にもおよび、紐をしっかり締めた時のホールドは心地よさを感じます。

履き口にはクッションも付けられ足当りが優しく、デザイン面でも抑揚が付きます。

シューレースは長めの物が用意され、アンクル部分に巻き付けるのブランドからの提案。

背面にはプルストラップのように備えられたホールがあり、紐を通してお楽しみいただけます。

この大迫力のソールは着用していく事で消耗し、ゆっくりと地に足が着いていきます。折れたり削れたりとこれも演出の一部です。

一般的なスニーカーに当てはめるとトゥキャップ・廻しテープの部分を覆う大胆なラバードリップ。

“CCP”の作品の細かな製法が常に企業秘密なため、ここでの明記は我々もできません。

しかしながら接着分の仕上がりは過去の物と比べて明らかに向上しており、技術の進化が感じられます。

NOSEAM DRIP RUBBER SNEAKERS

AM/2524 ROOMS-PTC

BLACK × CLEAR SOLE

こちらは前述のオールブラックと同型のツーカラーモデル。

グリーン系に色付いたこのソール。ブランド側はあくまでクリアラバーと定義しており、製作の段階では実際に透明なものが用いられています。

このシューズのカラーリングは本体を完成させた後から染色を行う製品染めが用いられています。

ドリップラバーを取り付けた後に黒の染料に浸けるため、元々クリアカラーのラバーが化学反応を起こし、写真のような緑黄系に変色が起きるとの事。

簡単に出せそうもないランダムな色調にはこうした偶発的なプロセスが秘められているのです。

付属品は今回からスペアの紐がワンセットついています。長くご愛用いただけるシューズですので、いつかの交換に備えて大切に保管なさってください。

昔と違って高級スニーカーという選択肢が常識になった昨今。

毎シーズンいくつかのブランドから靴とともに「話題」がリリースされ、まるでアート作品かのようにその存在が神格化されます。

この現象を遡ると”Rick owens”や”BALENCIAGA”、そしてなにより”NIKE”の功績などが挙げられますが、常にそうした渦とは距離を取ってきた”CAROL CHRISTIAN POELL”。

自身の物差しでデザインと価格を決め、横並びを意識せずに誕生したこの一足も、未来永劫マイノリティーで有ることを意識して作られたのではないかと想像します。

何か周りに左右されず、自分の欲しいを信じて手にしたい特別なスニーカー。

決断には勇気が必要ですが、その見返りは非常に大きいはずです。

SHELTERⅡ 山崎

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denim jeans limited black / m.a+ [SHELTERⅡ 20th special products]

2018年に発表された後、生産上の都合により廃盤となっていた”m.a+”の名作デニムパンツ。

ご購入いただきましたお客様から本当に多くのご愛用の声をいただいており、なんとかこのモデルを再生産できないかとブランドと協議を進めておりました。

その月日遡ること約3年。”COVID-19″の影響もあり本当に長く時間が掛かりましたが、ようやく商品を皆様にお見せする事ができます。

当店が来年20周年を迎える事もあり、”エムエークロス”の全面協力の元なんとかメモリアルイヤーに間に合わせていただいたスペシャルジーンズ。

販売数は世界限定80本。

12月10日(日)より初回生産分をリリースいたします。

denim jeans limited black / 115,500円(税込)

着用サイズ 44 / モデル 175cm 60kg

スッキリしたシルエットと武骨なムード。渋さと色気を兼ね揃えた素晴らしい一本が出来上がりました。

以前ブランドが発表した商品はインディゴでしたが、今回はより雰囲気をダークに、そしてデイリーに履いていただけるようにブラックカラーをリクエスト。

レザージャケット、コートなど今の時期はアウターに。夏はもちろんTシャツにも合わせていただけるオールマイティーな仕上がりです。

基本となるデザインは5ポケットのスリムジーンズ。ウエストはやや広めに作られており、ヒップと太腿で合わせていただくイメージです。

膝から下は若干幅を広げ、レザーシューズのラインの流れをとても綺麗に見せてくれます。ブーツのシャフトも収まりやすく靴選びはかなり自由が利きます。

バックスタイルはヒップから膝までを綺麗にスタイルアップしてくれる立体パターン。

ジャストサイズを選ぶとそれなりの締め付けは感じますが、腰回りが広めに設定されているので良い具合にストレスを逃がしてくれます。

前後のポケットを形取るステッチは湾曲しながら1本の線で繋がれています。ブランドが昔から大切にしている一繋ぎ(Onepiece)をユニークなアイデアで表現。

履き込むことで色落ちと共にアタリも現れて、より迫力が出ることを期待します。

ブランドを象徴するレッドカラーのレザーパッチは、デニムの名札とも言えるポジションに強いアクセントを加えました。

フロントはボタンフライ。”+”刻印入りのオリジナルボタンを使用。

使用している素材はメイドインジャパンデニム。コットン100%になります。色が単調にならないように追加の色染めをし、ワンウォッシュした上での販売です。

パッケージもスペシャル。

当店の20周年にも絡めて何かスペシャルなものをリクエストしたところ、全80点すべてのバッグにデザイナーの手書きのサインを入れて頂きました。

親愛なるマウリツィオアマディ氏のパワーも宿る特別な商品。是非長く愛用いただける方々にお渡しできれば幸いでございます。

“m.a+”のファンの方、最近ブランドを知り興味をお持ちになられた方々。

そして当店を日ごろからサポートしてくださっている皆様にこのデニムをご愛用頂けますことを願っております。

 [SHELTERⅡ 20th special products]

denim jeans limited black / m.a+

Price :¥105,000 + TAX

Size:42・44・46・48・50

SHELTERⅡ 山崎

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SEAMLESS LONG SLEEVES SWEATER “PENTASIR” / CAROL CHRISTIAN POELL

“CAROL CHRISTIAN POELL”が長年作り続けているニット素材”PENTASIR”。

レザーウエア、シューズ、その他ハードな製品に比べるとプレーンで控えめな印象を受けますが、奇才が生み出す製品に「普通」」の文字あらず。ユニークなアプローチで衣服として商品化されています。

ガツンと来るインパクトはないものの、しっかり玄人をも納得させる不思議な魅力をもつセーター。

本日は少し深掘りしご紹介です。

SEAMLESS LONG SLEEVE ROUND NECK SWEATER

KM/2629-IN PENTASIR

Color : 11 (Dark green)

着用サイズ48   (モデル:178cm 56kg)

「シンプル」という言葉が当てはまる。けれどその一言で片付けるのが難しい妙なムードのクルーネックニット。

飾り気なく編み上げた使いやすいアイテムですが、写真向かって右側の突っ張りが目につきます。

左右の袖付けもそれぞれ異なるデザインのように見えるのがこの1枚の特徴の一つ。

向かって左側にはリブ編みとの切り替わりがフェイスで見え、右側はセットインのようで非対称。

これに合わせて首の開きもズレが生じ、肌の露出具合も異なります。

平置きでご覧いただくと上部の「ゆがみ」がどの程度かご確認いただけるかと思います。

脇より下は捻らずスタンダードなシルエット。あくまでポイントは首回りの一部のみです。

バックも同じ様子で非対称。要するにこのニットは首を中心に円を描きながら捻じりが加えられています。

一見プレーンなためシンプルに着こなせるのは間違いないのですが、着用時の外見的な違和感をわざと生じさせるキャロルらしい捻くれたアイデア。

着心地が少し心配になる方もいらっしゃいますが、不思議と体は何も感じず気軽にご着用いただけます。

そして核となるのはこのウールの素材感です。初めて触れるとコットンやリネンと誤解されがちなカラッとした肌触り。バージンウールとは思えない力強さはタフなボトムスやアウターに力負けせずコーディネートに取り入れていただけます。

防寒性は中程度。冬はコートの中に適任です。

細かい部分は企業秘密との事ですが、このニット生地には表面に特殊加工がなされているとの事。手で触れると糸に不思議な艶っぽさが感じられます。

背面に付けられたスナップボタンの受け側。これは表裏両方についており、画像のようにタグが取り外せるようになっています。

すなわちリバーシブルでも着ていただけるということ。

特段デザインが変わる訳ではないので、遊びの一つではありますが”CCP”がする事で何か他に理由があるのかと勘ぐってしまうのも面白いところです。

SEAMLESS LONG SLEEVES HIGH NECK SWEATER

KM/2630-IN PENTASIR

Color : 10 (Black)

着用サイズ46   (モデル:178cm 56kg)

同様にハイネックタイプも胸、肩のあたりに歪みが生じています。

首回りはそれなりに高さがあり、写真のようにクッションが付く程度。

フィットは決してタイトさの無い余裕を感じるシルエット。

背面のスナップもちょっと小話ができる程度に目につきます。

どうしても保守的になりがちな黒のニット。しかしながらこの他ならぬファブリックをもってすれば、他ブランドの製品とは大きく差別化が出来るように思います。

SEAMLESS LONG SLEEVE ROUND NECK SWEATER

KM/2629-IN PENTASIR

Color : 4 (Grey)

着用サイズ50   (モデル:176cm 70kg)

グレーカラーは編地がしっかり見えてコーディネートに刺激が入ります。

首開きが少し広めなので、インナーを軽く重ねて見せるのもお勧め。

以前イタリアの”CCP”のオフィスを訪ねた際、CEOのセルジオ氏がこのグレーのニットを着用なさっておりました。

首の詰まった白のカットソーをしっかり見せたスタイリングはとてもクールで今も忘れられません。

少し違和感がある方がファッションは面白いという事を改めて認識した瞬間でした。

それぞれカラーにも味があり、全色お持ちの方も多い名作セーター。

秋冬ファッションはどうしてもアウターで勝負に出ますが、ニットで調子を整えると楽しむ世界が大きく広がります。

ニットの謳い文句「柔らかい」「優しい」「気持ちが良い」などソフトな印象はこの商品にはありません。それでもセーターとして需要があり、求め続けられるアンチヒーロー。

オリジナルである証明です。

SHELTERⅡ  山崎

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HIKING BOOTS “19” / GUIDI

100年以上の歴史を持つ世界屈指のレザータンナー”CONCERIA GUIDIE ROSELLINI”社が、2005年よりスタートさせたオリジナルブランド”GUIDI”。

数年前までは一部の熱狂的なファッション層がユーザーの中心でしたが、最近は他ブランドとのコラボなども実施し、ジャンルレスに注目を集めています。

ブランド創業当初から作り続けている定番アイテム、一例を挙げるとバックジップブーツやクラシックダービーは根強く人気がありますが、それと合わせて当店が常にプッシュしている一足をこの記事でご紹介。すでにお持ちの方も是非お楽しみくださいませ。

HIKING BOOTS “19”

本格的な登山靴の製法を用いながら、良い意味でその武骨さを削ぎ落した”グイディ”のハイキング。

もちろん見た目にエネルギッシュなボリュームがありますが、どこかムードはシックで上品。

王道のアメリカモノには無い、洗礼された格好良さがこのブーツの魅力です。

アッパーの大部分は一枚革で形成され、背面のみ切り替えたミニマルデザイン。余分なシームが入らず全体がスッキリ映ります。

縫い合わせを僅かに抑えることで「足型の特徴」・「歩き方の癖」などに合わせて革が馴染むという機能的メリットもあり、クラシックなトレッキングブーツの堅牢な印象が良い意味で覆ります。

アンクルをカバーするクッション部は。心地よく足と密着するモチっとしたタッチで不快な摩擦を防ぎます。

フロントのタンも厚くそして柔らかく仕上げているので、足首回りは360°しっかりサポートしてくれます。

シューレースは上部2ケ所はフック型になっており、着脱もスムーズ。

締め具合の微調整もしやすく、ここをしっかり結んでいただけば、足に吸い付くようなフィット感をお楽しみいただけます。

もちろんある程度の重量はあるものの、足と革がマッチするとその重みは歩く力に変わり、歩行もかなりスムーズです。

このモデルもその他グイディのシューズと同じく「製品染め」によって染色が行われています。

樽型の巨大な装置に形の出来上がった複数のシューズを同時に入れ、液体染料とともに回しながら仕上げるユニークな染色方法「タンブラーダイ」。

これにより革の繊維が良い具合に解れ、金具などには錆や変色が現れます。

作り手が意図的に行う「ユーズド加工」はあくまで人の着用によるエイジングを模して手が加えられますが、グイディの加工はそうした意図とは違う偶発的な美学に基づき製品を作り上げています。

ソールは安心安定のヴィブラム社のものを採用。

元々ヴィブラムソール誕生のきっかけは、創業者”Vitale Bramani”氏の悲しい過去の経験にあるそうです。

会社設立以前、当時登山家であった同氏はアルプス山脈での遭難事故で友人6人を亡くしてしまいます。

その事故の原因とみなされたのが、登山に適さない靴の着用。そうした事故を二度と起こさないため、彼は登山用ソールの開発を決心し、今や世界トップソールメーカーと登り詰めたのです。

人の命を守るために作られたゴムソール。それはもちろん滑りにくく、言うまでもなく強度にも優れています。

HIKING BOOTS “19”  / GUIDI

履きこなすのアイデアは、カジュアルなデニムから、シックなブラックスタイルまでジャンルレス。

足元にボリュームを持たせたい時に軽い気持ちで合わせていただくと、大変自然な仕草でコーディネートが楽しめます。

3年・5年とじっくりと履き込んでいただきたい名作。

毎日履くようなデザインでは無いかもしれませんが、月に数回は履きたくなる心地よい距離感で、長くご愛用いただきたい1足です。

SHELTERⅡ 山崎

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“+” studded q buckle med belt – EQ2C – / m.a+

デザイナー”マウリツィオ・アマディ”氏の独創的なセンスとアイデアからなる当店の主力ブランド”m.a+”(エムエークロス)。

自身の名前の頭文字”m.a”。そして人と洋服の交わりを十字に意味付けた”+”を冠に、使えば使うほど愛着の湧く素晴らしいファッションプロダクトを常に作り続けています。

ブランドの言わば名札とも言える”+”は、ほとんど全ての製品に何らかの方法でマークされています。

洋服にはステッチもしくはシルバーで埋め込まれているケースが多く、時には縫い合わせなどのパターニングで記される事も。

ロゴマークという認識とはやや異なりますが、このブランドのアイテムを着る、使うにあたってクロス(十字)は切っても切れない存在です。

“+” studded q buckle med belt / m.a+

そんなブランドの重要なシグナルが看板アイテムに昇華したのがこちらのベルト。

元々製品として定評のある同ブランドのレザーベルトに”+”スタッズをこれでもかと飾り付けた非常にインパクトのある1本です。

“m.a+”のファンの方はもちろん、その他のブランドを中心に着られる方もこ「れだけは欲しい」とお買い求めいただくケースも多く、このキャッチーな装飾感が付けると癖になります。

今回撮影しているSサイズのもので”+”スタッズの数は計28。(シーズンで異なる場合あり。)

全てシルバー925を使用した、たいへん贅沢な逸品です。

メインは厚さ3mmのカウレザー素材品番”GR3.0″。牛の背骨の辺りの丈夫な革を使用し、耐久性にも優れています。

ブランド側はこのスタッズを”ステイプル”とも表現しており、裏を返すとその呼び名の通りステイプル留めのように仕上げられています。

実際はハンマーを使い一箇所ずつ手打ちされており、一本仕上げるだけでも大変長い作業時間が必要です。

バックルの形状は至ってシンプルですが、職人が手打ちで仕上げたクラフト感が魅力。

風合いに独特の癖を持つウエアと合わせることも想定し、はっきりと色味が確定しない中間色ともマッチします。

写真のように剣先をおろしてスタイリングのアクセントにしていただくのがこのベルトのセオリー。着用スタイルもいくつかアイデアがございますので、いくつかご紹介いたします。

写真のように一か所スリットが入っており、ベルトの剣先を通してお使いいただけます。

サイドに自然にベルトを流すことができ、スタイルのさりげないアクセントに。

剣先をフロントに下げる場合は、上の写真のように裏に一度回していただくのがベター。

これをせずに着用すると、ベルトの表裏が反転してしまいます。

新品の段階で写真のように複数の通し穴が準備されていますが、追加で穴開けが可能なため、まずはご自身のお好みの全長でサイズを選んでいただくのがお勧めです。

このベルトを1本付け足すことで、トップス・ボトムス間の丈のバランスが取り易くなるため、使い始めるとほぼ毎日つける生活必需品となりかねません。

上の写真は私が約3年使用したもの。購入して以来ほぼ毎日のように着けています。

店頭にご来店のお客様から反応をいただくことも多く、あまり”m.a+”をご存知でない方にとっても、何かと目につくアイテムのようです。

右が新品。左が3年使用の同モデルになります。

馴染みで硬さが取れてくると、より着用像が自然に。

使っていくと革に含まれる油分によって色味がはっきりと、そして光沢も良い具合に出てきます。

この商品の人気の秘訣はあくまで「ベルト」である点にあるように思います。

ウエストを閉める道具であるが故に毎日つけることに違和感がなく、その延長線上にファッション性やブランド愛などの付加価値がプラス。

少しアンバランスかと思えるトップス×ボトムスの組み合わせも、このベルトが良い仲人をしてくれて、ご自身の個性を活かしたスタイルがいくつも完成するかと思います。

このベルトが主役ではなく、このベルトが貴方のトレードマークになるように。

ぜひご自身の魅力の引き立て役として、この逸品をお選びいただけますと幸いです。

“+” studded q buckle med belt / m.a+

サイズ選びのご相談などもどうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。

皆様のご来店・ご利用を心よりお待ちしております。

SHELTERⅡ 山崎

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SCARSTITCHED LEATHER JACKET / CAROL CHRISTIAN POELL “LM/2498 CORS-PTC”

10年以上前にこの形を完成させ、今もデザインを変えず生産が続いている”キャロルクリスチャンポエル”の最高傑作「スカーステッチドレザージャケット」。

世界中のファッショニスタ、アーティスト、ハリウッドスターなども愛用するこの1着は、”CCP”の先鋭した世界観、芸術性が強く反映されながら、現実的なスタイリングの幅広さも有しています。

将来的にライフスタイルが変わろうと、いつまでもマイクローゼットに掛けておきたい宝物。そんな洋服をお探しの方にキャロル氏が生み出した名品をこの記事でじっくりご紹介できればと思います。是非ご覧くださいませ。

SCARSTITCHED LEATHER JACKET / CAROL CHRISTIAN POELL

“LM/2498 CORS-PTC”

Color:BLACK (10)

首元にしっかりと襟のついたこちらの品番”LM/2498″。日本国内では「襟付き」という愛称も耳にすることがございます。

もう一つの定番傑作レザージャケット”HIGHNECK LEATHER JACKET”と並ぶ”CCP”の2枚看板。

何か受賞歴などがある訳ではございませんが、愛用者の方々からの「世界一」と称する声も少なくありません。

ジップの開閉は身頃中央に位置付けたシングルタイプ。

アームホ-ルは袖筒を前面に出し、人体構造に合わせてパターニングされています。

肩から袖先にかけてカーブする人影のような輪郭線。エルボーにはスムーズな腕の曲げ伸ばしが出来るよう、立体的な切り替えをデザイン。

袖付けはフロントがセットインなのに対し、背はバックラグランという複合的なスタイル。

最もテンションの掛かる肩から背中、肩甲骨周りの可動域をなるべく広げ、レザーの伸びや馴染みが着用者の身体に沿って現れる合理的な設計となっています。

「革に新たな命を吹き込む」というポリシーのもと生み出される”CCP”のレザー製品は、人の体が中に入り躍動するその瞬間が到達点なのです。

前開きにはプラスデザインで4つのフックが取り付けられています。

非常に小さいながらも目に付くアクセントは、馴染む前の革を育てる段階でも非常に有効。時にはジップを閉めずにフックだけで着用頂くことも可能です。

ファスナーは上下それぞれにスライダーのついたダブルジップ。シルエットの調整、スタイリングのアレンジも様々。

袖先のデザインにも、フロント同様のフックを採用。

このアイテムはウエアとしての縫製等を全て済ませた後から染色を行う「製品染め」というプロセスを取っているため、金具にはくすみや錆が現れます。

この「製品染め」によって最も影響を受けるのはもちろんレザー。革を染料に漬け込み不均一な伸縮・硬化を起こすことで佇まいに奥行きが生まれます。

染色後の乾燥のプロセスはシルエットの再形成、袖のシワ入れなども同時に行われるため、パターニングだけでは表現しきれない感覚的な仕上げを実現。

この意図的な経過により、革の持つ奥深い表情に金属が自然に溶け込み唯一無二の革製品が完成を迎えるのです。

両サイドのポケットは内側にマチを設けたL字型。ジップが前傾するかのように取り付けられ、手を入れ易いのみならず、脇から裾にかけてのラインを立体的に見せています。

内側は両胸にジップポケットが付いており、ライナーはパンチングが施されたコットン素材。

アームにもこの裏地が使われており、袖通しは滑らか且つハリがあって丈夫な印象です。

SCARSTITCHED LEATHER JACKET

モデル 175cm 60kg

着用サイズ44

ここからは実際の着用画像もご覧いただければと思います。

こちらのスタイルは”CCP”の定番ニットセーターとコーディネート。

アーム周り、身幅にやや余裕を設けたシルエットになるため、秋冬は厚手のインナーを着込みやすいのもこのモデルの長所です。

今回この記事でご覧頂いているモデルは、ブランド内で最も定番的なホースレザー、素材品番”CORS”を使用しています。

野性的な力強さときめ細かで美しい表情を併せ持つこちらの馬革は、程よい厚みと弾力があり油分も多く含んで丈夫。クリームなどのケアを日常的に行う必要もございません。

大変扱いやすく、いつまでも美しいとても優秀なマテリアルです。

実際に袖を通すと、腕とレザーの間に生まれたスペースにも気分高まるシワが生まれます。

バックスタイルは両端に反り上りをつけ、パンツとトップス、インナーとの調和が意識されています。

重厚な革だからこそなるべく角は作らずスムーズに。

細部まで観察するとこうしたトリック、デザインの引き算が肝となっているのです。

細かい部分にまで感覚を及ばせて生み出される”キャロルクリスチャンポエル”の作品の数々。

中でも革製品は染色工程で数か月の日数を費やすため、1年で生産される数もごく僅かに限られます。

スマホで検索すれば画像はいくらでも手に入りますが、この一着を手に取り、空間を供に瞬間は大変貴重で特別。

私がいくらここで熱く語ろうと、実際にこのレザーに袖を通す体験には全くもって歯が立ちません。

着ると感動できる服。「身に纏う芸術作品」と言えば少し大げさですが、それほどに感性揺さぶる本物の逸品です。

SHELTERⅡ 山崎

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BORIS BIDJAN SABERI “P11”

“P11” PANTS / BORIS BIDJAN SABERI

素材: F1939  (COTTON 98% LYCRA 2%)

複雑なパターニングに重きは置かず、ミニマル思考でシルエットの美しさを突き詰めたスリムパンツ”P11″。

ボリスのコレクションの花形アイテムの影で根強い人気を誇る名品です。

代表作”P13″を手に入れたあとは、この”P11″をチョイスするのが王道パターン。この記事で少し細かくご覧頂ければと思います。

P11 PANTS / BORIS BIDJAN SABERI

バランスの取れた股上と、すっきりしたシルエットが魅力の定番モデル”P11″。

ブランド内で最も人気の高いコットン×ポリウレタンの素材を使用し、履きやすさにも定評のある1本です。

複雑なカッティングをあえて多くは設けていないこちらのモデル。サイドポケットは縦型ですっきりと備え付けられています。

ブランドのボトムス群の中では綺麗所に属されるデザイン。

生地には高熱処理されたビニールとニッケルのコーティングが加わり、物足りなさは感じさせません。

前開きはボタンフライの仕様。ウエストは2つのボタンとドローコードで調節が可能です。

裏側の縫い合わせが丁寧にパイピングで仕上げられ、耐久性にも優れています。

股上を下げることで生じる可動域の制限を解消するため、股下には別生地でスペースが設けられています。

緻密な計算によるこのポジションのパターンは、”P11″の美シルエットを構築する上でのコア。たるみを抑え綺麗に落ちるヒップのボリュームがポイントです。

もう一つ綺麗なシルエットを引き立てているポイントが左右の太腿辺りまで深く入れられたカット。

腰回りからのボリュームを軌道修正し、足首までをスッキリと見せてくれます。

バックスタイルもポケットは内入れにしスッキリ。

外付けのカジュアルなポケットスタイルと違い、ジャケットやシャツなどとの組み合わせも想定できるクリーンな仕上がりにも注目です。

ウエスト部分は別生地で切り替えず、また背面の生地を少し上に広く設けることで履いた時のホールド感がとても心地よいです。

P11 PANTS / BORIS BIDJAN SABERI

モデル 175cm 60kg

着用サイズXS

実際に着用すると生地のストレッチによりストレスはほぼ皆無。溜めた裾にはパワフルなシワも加わり、ワイルドなブーツなどとも上手くバランスを取り持ってくれます。

長く愛用できるスリムパンツをお探しであれば、間違いなく”P11″がマストバイ。是非ご検討くださいませ。

ご質問などもございましたら、どうぞお気軽にお問い合わいただけますと幸いです。

皆様のご来店、ご利用を心よりお待ちしております。

SHELTERⅡ 山崎

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