TEMPEST ANORAK / ten c

イタリアの高機能スポーツウエアブランド”Stone Island”(ストーンアイランド)のチーフデザイナーを12年間務めた”Paul Harvey”と

”C.P Company”(シーピーカンパニー)のデザイナーであった”Alessandro Pungetti”がタッグを組み、

構想3年、製作に2年もの時間を費やし誕生したブランド”Ten c”(テンシー)。

アウトドア、ハイキングのギアとしても十分に通用するスペックを持ちながら、中核に位置する概念はあくまでファッション。

アウター作りのスペシャリストの本気が感じられる商品は、防寒性に大変優れ、またその寒さすらもを楽しみに変えてくれる素晴らしいデザインが高く評価されています。

中でも最高傑作として評判のアウターが今日ご紹介する”TEMPEST ANORAK”(テンペストアノラック)。

服好きならば一度は袖を通していただきたい名作を是非ご覧くださいませ。

TEMPEST ANORAK

Color:BLACK

Fabric : OJJ

嵐・暴風雨を意味する「テンペスト」を頭に付け、その名の通り悪天候をも絶え凌ぐ事を想定したハイスペックフードブルゾン。

本来「アノラック」とはプルオーバーのアウターを指す場合が多いのですが、こちらはフルジップで開閉ができ、幅広いスタイルをお楽しみいただけます。

ネック部分は高さを出し、フードが首回りから後頭部を覆います。

外気を防ぎ防寒の一助となるのはもちろん、アウターらしいボリュームがスタイリングを盛り上げる一因に。

急な雨や強風の際などは、言うまでもなく着用者を助けてくれます。

フードの調節ができるドローコードは伸縮ゴムロープを使用。

通し穴が用意されており、何かに引っ掛けたり、ふとした時のストレスにならないよう工夫されています。

小さな部分ではありますが、良いアウターと呼ばれるにふさわしい気遣いです。

大きなフロントのフラップポケット。実はこのポケットが被せ布となり、横から手を入れられるもう一つのポケットを作っています。

深さがしっかりあるので、手の重みもしっかり受け止めて肩の力も自然と抜ける大変良いポジショニング。

スマホなどもしっかり収納可能です。

バックのフードは大ぶりでインパクトがあります。なだらかな肩のラインも大変綺麗です。

そしてこの商品で最も注目すべきがこのファブリック。

“OJJ”と名付けられたオリジナル素材は度重なる研究と実験、労力と費用を大きくかけて完成したブランドの大傑作です。

高い技術を持つ日本のファクトリーで作られるポリエステル×ナイロンはパリッと硬さがあり、ピーチスキンのように手触りに僅かな引っ掛かりがあるのが特徴。超高密度に編まれた生地は雨風を防ぎます。

ナイロン、ポリエステルなどの生地は水を吸いにくく、それにより型崩れしにくいというメリットがあります。

そうした面で防水という面でも力を発揮するのですが、デザインの面で難しくなるのが染色。独自性を求めこの生地は特殊な技術を持つイタリアの工場にて後染めを実現しています。

ムラっぽい色の入った生地のムードは、スポーツウエアなどには無い風味が加わりファッション性が一気にアップ。

さらにこの加工により生地の編みが引き締められ、個性のある硬さをキープしながら、着込むことで身体への馴染みも実感できる風合いに仕上がります。

TEMPEST ANORAK

モデル 176cm 60kg

着用サイズ50

サイズ選びにはよりますが、内側にはジャケットなども着込んでいただける余裕があります。通勤のスーツの上にも使っていただけるイメージです。

対して見た目はそこまで膨れて見えず、若すぎないフィット感で渋く楽しめるのが良いところ。

イタリアらしい大人の色気を是非ご体感くださいませ。

DOWN LINER WITH POCKETS

ブランドからは”TEMPEST ANORAK”に取り付け可能なダウンライナーが販売されています。

これ一枚でもしっかり使えて、インナーにもできる便利なライトダウン。

ダウン側に付いているループとジャケットについているボタンを繋ぐと、中綿アウターのように防寒力が高まります。

億劫になりがちな冬の外出を、楽しく暖かいものにしてくれる有力アウター。

世界が認める実力をぜひご体感くださいませ。

SHELTERⅡ 山崎

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PINCH SEAM 2 ZIP FENCING LEATHER JACKET / CAROL CHRISTIAN POELL

PINCH SEAM 2 ZIP FENCING LEATHER JACKET

LM/2700-IN BIAS-PTC (BISON LEATHER)

Color BLACK(10)

2024年の最新アイテムとしてリリースされた新型のフェンシングレザージャケット。

C.C.P.従来のラインナップに多いタイトな形状をアップデートし、余分な緊張のないニューフィットのレザーウエアがリリースとなりました。

まだ世界的にも情報が少ない1着。こちらのブログで細かくご紹介できればと思います。

フランスが発祥の地とされている近代スポーツ「フェンシング」のウエアをモチーフにデザインされたこのジャケット。

古代ローマや中世ヨーロッパの剣術から発展した競技のため、そのユニフォームにも運動(攻撃)への配慮と身体を守る防具の役割があり、この商品にもそうした知恵やアイデアが上手く取り入れられています。

首を守るように作られた立ち襟は首の角度を考慮してやや前傾に取り付け。曲がりながら走るジップは身体のラインに沿って開閉でき、無用なゆとり無く着用が可能です。

名前の通りこのジャケットには左右に2つジップが取り付けられています。

フロントジップは左がシングル、右がダブルになっていて、片側は下からも開く事が可能になっています。

開き具合のバランスを調節し、様々な着用スタイルを試してみるのも面白いです。

向かって右側のジップは、スライダーがボタンで留められるようになっています。C.C.P.のアイテムに良く見られるオリジナルのシステム。

サイドポケットは縦に開き、上部にのみ少しマチが設けられています。

手を入れやすく、中にものを入れても革に極端なストレスが掛かりません。

全体のムードを引き立たせているのがこのピンチシーム。縫い合わせを摘まんで盛り上がらせることで、洋服としての主張がしっかり出てきます。

袖は内側に充て革が一枚あり、ジップを開けても肌を覆うデザイン。細かなシルエットの調整が行えます。

話題を再びフロントに戻し、両側のジップを開けると中央のレザーパーツは完全に取り外すことができます。

前がしっかり開くので、この状態でもレイヤードを色々とお楽しみいただけそうです。

外したパーツには裏側にジップポケット。そして下部には金具がついており、ボディーの内側中央に取り付けられたベルトを通すことができます。

これは実際にフェンシングのユニフォームから拝借したディティール。ウエアを身体に固定することでズレを防ぎます。

日常使いでは不必要な機能かもしれませんが、モチーフを大切にする世界観。

ジャケットを脱いだ際はベルトが持ち手にもなり、ふとした時には便利です。

裏地は滑らかでインナーに干渉しない生地を採用(コットン × モダール × ポリエステル)。

袖を通す上で突っかかりがなく快適です。

PINCH SEAM 2 ZIP FENCING LEATHER JACKET

着用サイズ46

モデル176cm 71kg

ジップを完全に締めても肩の前側、胸・脇の辺りに余裕があり、腰辺りには少々くびれを作ったシルエット。

ポケットのディティールが作用し、ラインにメリハリが付いています。

この1点はバイソンレザーでオーダーしており、革のモチっとした質感、野性的なシボの入りが魅力。実は繊維が柔軟で、身体も動かしやすくて驚きます。

着ている時に感じられる革の威厳は鳥肌もの。

ぜひ袖を通して頂きたい一着です。

SHELTERⅡ 山崎

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basilica loop / cornelian taurus [SHELTERⅡ 20th special products]

当店での取り扱いも10年以上となるバッグブランド”cornelian taurus by daisuke iwanaga”。

拠点が神戸という共通点もあり、我々も大変思い入れのあるブランドです。

今回は”SHELTERⅡの20周年に合わせたスペシャルアイテムという事で、過去の名作を復刻製作いただきました。

basilica loop / cornelian taurus by daisuke iwanaga

Leather : cow mineral oil

Price : ¥84,700

2014年春夏シーズンにリリースされた商品”バシリカループ”を当店のメモリアルに合わせて限定復刻いただきました。

当時はまだまだ大きいバッグの人気が高く、広く絶賛されたモデルではなかったように思います。

しかし我々はこの商品の仕上がりを当時から評価しており、使いやすさ、ビジュアル共に完成度の高さを感じておりました。

今改めてカタチにするとかなり現代的で、センスの良さを感じていただけるように思います。

ベースとなる形状は肩掛けが革紐で作られた所謂ナップサック型。

加えてハンドルも取り付けられ、手持ちの鞄としてお使い頂くことも可能です。

ブランドの看板カウレザー”cow mineral oil”のモチっとした風合い、ボリューム感がシルエットにマッチしております。

背面の中央にのみシームが入り、表に出る金具はハンドル取り付けのみ。ブランドが大切にしているミニマルさ、上品な雰囲気が見て取れます。

両肩に背負ってみると写真の通り。一般的なリュックほど背中を覆わない為、軽装でのお出かけのみならず、ジャケットスタイルにも自然に取り入れて頂けるイメージです。

靴と同じく良質な革に入るダイナミックなシワはレザー製品の醍醐味。レザーロープで締め上げると、より躍動感が生まれます。

オープン部分は現状少し硬さがございますが、革に馴染みが出てくるとさらに扱いやすくなり、力強いギャザーはこのバッグの見どころです。

ロープは結びで仕上げているので長さ調節もフレキシブル。金具の使用を極力抑える事で、持ち心地も軽く手肩も楽です。

両側のロープを合わせてボクサーバッグ風にお持ち頂くのも大変お勧め。

同様の持ち方をリュックですると、どうしても片側のベルトが余ってしまいますが、この”basilica loop”は大変コンパクトにまとまります。

手持ちの際のルックスも非常に良い印象を受けます。

荷物は長財布にポーチ、手帳など1日のお出かけに丁度良いサイズ感。内容量に応じて膨らんでくれるので、500mlのペットボトルなどを入れてもバランスが崩れません。

ハンドルはブランドのアイデンティティーであるオリジナル。

日本刀の持ち手の部分をモチーフにした柄編みは、握ると気持ち良い軋みがあり手触りも大変良いのが特徴です。

この部分はすべてアトリエで手作業で製作しているブランドの職人魂を象徴するデザイン。

全体のバランスを崩さずに主張する、侘び寂びの効いたアクセントです。

basilica loop / cornelian taurus by daisuke iwanaga

Leather : cow mineral oil

Price : ¥84,700

ご質問などもございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせいただけますと幸いです。

皆様のご来店・ご利用を心よりお待ちしております。

SHELTERⅡ 山崎

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FRONT ZIP BOOTS “PL1” / GUIDI

“グイディ”の看板アイテムの一つ、名作フロントジップブーツ。

ブランド発足から数年後にリリースされたモデルになりますが、今や古参の代表作バックジップ、ダービーと並んで大変人気のある1足です。

ファッションジャンルの垣根を越えて、多くの玄人に高く評価されているレザーブーツの最高峰。

改めてしっかりご紹介させていただきます。

FRONT ZIP BOOTS “PL1” / GUIDI

100年以上の歴史を持つ世界屈指のレザータンナー”CONCERIA GUIDIE ROSELLINI”社が、2005年よりスタートさせたオリジナルブランド”GUIDI”。

最高品質の革を用いて作られる商品の数々は、干支が一回りするほど長年ご愛用いただけます。

なんといっても魅力的なのが履き込むことで生まれる革の躍動感。それを意図して形成されたプレーンなデザインを、自分の足だけで仕上げるのが醍醐味です。

今回ご紹介する”PL1″。甲から走るセンタージップのバランスが極めて良く、言わずとも着脱も簡単です。

アッパーの大部分はシームの無い一枚革で形成され、全体がスッキリ映ります。足の動きを遮らず革が馴染むため、幅や甲の高さなど個人差の出る部分にも順応。数回の着用で革底にも馴染みが及ぶため、まさに前後左右、そして上下にも足がフィットするオリジナルの1足が完成です。

そうした特性からグイディのすべてのシューズはインソールが付属していません。個々の足型で変化が異なるため、馴染みがしっかり出た後にお好みの中敷きを入れていただければクッション性も高まります。

特徴的なトゥの盛り上がりはサイドビューが主張的。先端に尖りがないため個性がハードにならず、時に優しく映るのも好印象。扱いやすさを感じます。

使用しているジップは日本が世界に誇るファスナーメーカー”YKK”の最高級ライン”EXCELLA”。

スライダーにはブランドロゴを刻印。

ソールは程よい高さがあり、ワイドパンツなどとも相性良くスタイリングいただけます。細身のパンツを合わせるとスマート。そしてカジュアルボトムスと合わせると、コーディネートに品格が加わります。

FRONT ZIP BOOTS “PL1” / GUIDI

最先端のボリューム系シューズとは一味違うシルエット。抑揚の付け方にセンスがあり、スタイリングと調和しながらうまくポイントを作る事ができます。

鏡のように磨き上げたシューズには無い趣きのある美しさ。

長きにわたり履き続けたいジップブーツの大本命。是非ご自身のコレクションに加えていただけますと幸いです。

SHELTERⅡ 山崎

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over sized one piece short sleeve t-shirt / m.a+ [SHELTERⅡ 20th special products]

“エムエークロス”が長年作り続けている定番ワンピースTシャツ。

“One piece”の名の通り1枚生地で形成されたブランドを代表するアイテムの一つになります。

フロントを十字に縫い合わせるオリジナルパターン自体をアイコン化し、ロゴマークのように縫製を応用。

アイコン的な主張をプリントなどを要さずに表現したアイデア素晴らしい1枚です。

今年当店が20周年を迎えるにあたり、ブランドにご協力いただきSHELTER2だけのスペシャルモデルを製作いたしました。かなりの出来の良さにスタッフ一同感激しております。

完成したのは通常のモデルよりも全体をかなり大きくしたオーバーサイズTシャツ。

10年ほど前はタイトに着るのがセオリーだったこのTシャツも近頃はやや緩めがポピュラー。月日の流れと共にファッションの自由度が増し、以前はご法度に近い行いとされていた事が今はクールに映る事は良くあります。

せっかくですので今回は「少し大きく」などと言わずダイナミックなシルエットで特別な1枚をご用意です。

[SHELTERⅡ 20th special products]

over sized one piece short sleeve t-shirt / m.a+

Size:44・46・48

画像着用サイズ44 / モデル 175cm 60kg

袖や肩、背面にも一切シームが無いため、不自然なラインの崩れなどは一切現れない非常に滑らかなシルエット。

形が大きくなるとバランスが崩れてしまう不安もありましたが流石の仕立てでシルエットをキープ。

素材にはミディアムジャージ”JM11″を採用し、生地のハリでラインがしっかり現れる事を意識しました。

通常の”one piece short sleeve t-shirt”を右に並べて比較すると、画像のように大差が。

※どちらもサイズ46

ご体型によって雰囲気が損なわれる心配は無く、サイズは直観で選んでいただいて問題なし。

当店の20周年企画第一弾で先にリリースをした”denim jeans limited black“との相性も意識して製作依頼をしましたので、細身のパンツとも良く合います。

[SHELTERⅡ 20th special products]

over sized one piece short sleeve t-shirt / m.a+

Size:44・46・48

今回の企画に際して、稀にお客様が口にされる「硬派で敷居の高いブランドイメージ」を取り払いたいという思惑もありました。このTシャツはそうした我々の期待にも応え、自信を持ってオ―ㇽジャンルの服好きにオススメできる仕上がりとなったように思います。

時代の最先端を行くモードブランドや、年々チカラ増すラグジュアリーブランド。古着の軍パンなどと合わせても様になる自身作。もちろん”m.a+”の商品と合わせていただくと、それはもう夏が楽しくなるに違いありません。

SHELTERⅡ 山崎

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NOSEAM DRIP RUBBER SNEAKERS / CAROL CHRISTIAN POELL

“キャロルクリスチャンポエル”が生み出した数多くのオリジナルデザイン。その中でも一目で衝撃を覚える究極のアイデアの一つとしてご存知”DRIP SOLE”がございます。

その名の通り靴底をドリップしたような奇想天外な造形は紛れもなく唯一無二。他が真似をしようものならそのブランドは二番煎じと酷評される事でしょう。

今回2008年にリリースされた初代のレザースニーカーが再生産され当店に入荷いたしました。当時よりもクオリティーを高め帰ってきた名作を是非ご覧くださいませ。

NOSEAM DRIP RUBBER SNEAKERS

AM/2524 ROOMS-PTC

BLACK × BLACK SOLE

革の迫力とドリップソールで靴の常識を大きくはみ出した”CCP”の名作”ドリップラバースニーカー。

誰もが目にしたことのあるオーソドックスな7ホールのハイカットスニーカーを最高品質のレザーで制作。そこに突飛なアイデアを加えることで芸術品と言えるほどのビジュアルが生まれています。

名前の冠に”NOSEAM” (縫い目の無い}とある通り、ベースのアッパーは一枚革で構成されています。

今回写真に映しているものは”ROOMS”と名付けられたカンガルーレザー。強度が高く軽量で馴染みが良いという性質から、高級なものはスポーツメーカーなどとも取り合いになる希少素材です。

染色する工程で革が解れてすでに柔軟性がありますが、シボが細かいこともあり、ここから足に合わせての変化も楽しめます。

シュータンの部分はレースを通すスペースがあり、編み上げの全貌が表に出ない仕様になっています。

ラフな雰囲気を和らげる思惑があるのでしょうか。レザーを被せる事で風格に貫禄が。

ホールには”CCP”のシューズ類では珍しくハトメ付きです。

さらにこのタンは多少の余分を持たせたうえで、側面のレザーと縫い合わせられています。

一つの筒になった状態のシャフト部に足が入れられるので革馴染みが甲の部分にもおよび、紐をしっかり締めた時のホールドは心地よさを感じます。

履き口にはクッションも付けられ足当りが優しく、デザイン面でも抑揚が付きます。

シューレースは長めの物が用意され、アンクル部分に巻き付けるのブランドからの提案。

背面にはプルストラップのように備えられたホールがあり、紐を通してお楽しみいただけます。

この大迫力のソールは着用していく事で消耗し、ゆっくりと地に足が着いていきます。折れたり削れたりとこれも演出の一部です。

一般的なスニーカーに当てはめるとトゥキャップ・廻しテープの部分を覆う大胆なラバードリップ。

“CCP”の作品の細かな製法が常に企業秘密なため、ここでの明記は我々もできません。

しかしながら接着分の仕上がりは過去の物と比べて明らかに向上しており、技術の進化が感じられます。

NOSEAM DRIP RUBBER SNEAKERS

AM/2524 ROOMS-PTC

BLACK × CLEAR SOLE

こちらは前述のオールブラックと同型のツーカラーモデル。

グリーン系に色付いたこのソール。ブランド側はあくまでクリアラバーと定義しており、製作の段階では実際に透明なものが用いられています。

このシューズのカラーリングは本体を完成させた後から染色を行う製品染めが用いられています。

ドリップラバーを取り付けた後に黒の染料に浸けるため、元々クリアカラーのラバーが化学反応を起こし、写真のような緑黄系に変色が起きるとの事。

簡単に出せそうもないランダムな色調にはこうした偶発的なプロセスが秘められているのです。

付属品は今回からスペアの紐がワンセットついています。長くご愛用いただけるシューズですので、いつかの交換に備えて大切に保管なさってください。

昔と違って高級スニーカーという選択肢が常識になった昨今。

毎シーズンいくつかのブランドから靴とともに「話題」がリリースされ、まるでアート作品かのようにその存在が神格化されます。

この現象を遡ると”Rick owens”や”BALENCIAGA”、そしてなにより”NIKE”の功績などが挙げられますが、常にそうした渦とは距離を取ってきた”CAROL CHRISTIAN POELL”。

自身の物差しでデザインと価格を決め、横並びを意識せずに誕生したこの一足も、未来永劫マイノリティーで有ることを意識して作られたのではないかと想像します。

何か周りに左右されず、自分の欲しいを信じて手にしたい特別なスニーカー。

決断には勇気が必要ですが、その見返りは非常に大きいはずです。

SHELTERⅡ 山崎

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denim jeans limited black / m.a+ [SHELTERⅡ 20th special products]

2018年に発表された後、生産上の都合により廃盤となっていた”m.a+”の名作デニムパンツ。

ご購入いただきましたお客様から本当に多くのご愛用の声をいただいており、なんとかこのモデルを再生産できないかとブランドと協議を進めておりました。

その月日遡ること約3年。”COVID-19″の影響もあり本当に長く時間が掛かりましたが、ようやく商品を皆様にお見せする事ができます。

当店が来年20周年を迎える事もあり、”エムエークロス”の全面協力の元なんとかメモリアルイヤーに間に合わせていただいたスペシャルジーンズ。

販売数は世界限定80本。

12月10日(日)より初回生産分をリリースいたします。

denim jeans limited black / 115,500円(税込)

着用サイズ 44 / モデル 175cm 60kg

スッキリしたシルエットと武骨なムード。渋さと色気を兼ね揃えた素晴らしい一本が出来上がりました。

以前ブランドが発表した商品はインディゴでしたが、今回はより雰囲気をダークに、そしてデイリーに履いていただけるようにブラックカラーをリクエスト。

レザージャケット、コートなど今の時期はアウターに。夏はもちろんTシャツにも合わせていただけるオールマイティーな仕上がりです。

基本となるデザインは5ポケットのスリムジーンズ。ウエストはやや広めに作られており、ヒップと太腿で合わせていただくイメージです。

膝から下は若干幅を広げ、レザーシューズのラインの流れをとても綺麗に見せてくれます。ブーツのシャフトも収まりやすく靴選びはかなり自由が利きます。

バックスタイルはヒップから膝までを綺麗にスタイルアップしてくれる立体パターン。

ジャストサイズを選ぶとそれなりの締め付けは感じますが、腰回りが広めに設定されているので良い具合にストレスを逃がしてくれます。

前後のポケットを形取るステッチは湾曲しながら1本の線で繋がれています。ブランドが昔から大切にしている一繋ぎ(Onepiece)をユニークなアイデアで表現。

履き込むことで色落ちと共にアタリも現れて、より迫力が出ることを期待します。

ブランドを象徴するレッドカラーのレザーパッチは、デニムの名札とも言えるポジションに強いアクセントを加えました。

フロントはボタンフライ。”+”刻印入りのオリジナルボタンを使用。

使用している素材はメイドインジャパンデニム。コットン100%になります。色が単調にならないように追加の色染めをし、ワンウォッシュした上での販売です。

パッケージもスペシャル。

当店の20周年にも絡めて何かスペシャルなものをリクエストしたところ、全80点すべてのバッグにデザイナーの手書きのサインを入れて頂きました。

親愛なるマウリツィオアマディ氏のパワーも宿る特別な商品。是非長く愛用いただける方々にお渡しできれば幸いでございます。

“m.a+”のファンの方、最近ブランドを知り興味をお持ちになられた方々。

そして当店を日ごろからサポートしてくださっている皆様にこのデニムをご愛用頂けますことを願っております。

 [SHELTERⅡ 20th special products]

denim jeans limited black / m.a+

Price :¥105,000 + TAX

Size:42・44・46・48・50

SHELTERⅡ 山崎

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SEAMLESS LONG SLEEVES SWEATER “PENTASIR” / CAROL CHRISTIAN POELL

“CAROL CHRISTIAN POELL”が長年作り続けているニット素材”PENTASIR”。

レザーウエア、シューズ、その他ハードな製品に比べるとプレーンで控えめな印象を受けますが、奇才が生み出す製品に「普通」」の文字あらず。ユニークなアプローチで衣服として商品化されています。

ガツンと来るインパクトはないものの、しっかり玄人をも納得させる不思議な魅力をもつセーター。

本日は少し深掘りしご紹介です。

SEAMLESS LONG SLEEVE ROUND NECK SWEATER

KM/2629-IN PENTASIR

Color : 11 (Dark green)

着用サイズ48   (モデル:178cm 56kg)

「シンプル」という言葉が当てはまる。けれどその一言で片付けるのが難しい妙なムードのクルーネックニット。

飾り気なく編み上げた使いやすいアイテムですが、写真向かって右側の突っ張りが目につきます。

左右の袖付けもそれぞれ異なるデザインのように見えるのがこの1枚の特徴の一つ。

向かって左側にはリブ編みとの切り替わりがフェイスで見え、右側はセットインのようで非対称。

これに合わせて首の開きもズレが生じ、肌の露出具合も異なります。

平置きでご覧いただくと上部の「ゆがみ」がどの程度かご確認いただけるかと思います。

脇より下は捻らずスタンダードなシルエット。あくまでポイントは首回りの一部のみです。

バックも同じ様子で非対称。要するにこのニットは首を中心に円を描きながら捻じりが加えられています。

一見プレーンなためシンプルに着こなせるのは間違いないのですが、着用時の外見的な違和感をわざと生じさせるキャロルらしい捻くれたアイデア。

着心地が少し心配になる方もいらっしゃいますが、不思議と体は何も感じず気軽にご着用いただけます。

そして核となるのはこのウールの素材感です。初めて触れるとコットンやリネンと誤解されがちなカラッとした肌触り。バージンウールとは思えない力強さはタフなボトムスやアウターに力負けせずコーディネートに取り入れていただけます。

防寒性は中程度。冬はコートの中に適任です。

細かい部分は企業秘密との事ですが、このニット生地には表面に特殊加工がなされているとの事。手で触れると糸に不思議な艶っぽさが感じられます。

背面に付けられたスナップボタンの受け側。これは表裏両方についており、画像のようにタグが取り外せるようになっています。

すなわちリバーシブルでも着ていただけるということ。

特段デザインが変わる訳ではないので、遊びの一つではありますが”CCP”がする事で何か他に理由があるのかと勘ぐってしまうのも面白いところです。

SEAMLESS LONG SLEEVES HIGH NECK SWEATER

KM/2630-IN PENTASIR

Color : 10 (Black)

着用サイズ46   (モデル:178cm 56kg)

同様にハイネックタイプも胸、肩のあたりに歪みが生じています。

首回りはそれなりに高さがあり、写真のようにクッションが付く程度。

フィットは決してタイトさの無い余裕を感じるシルエット。

背面のスナップもちょっと小話ができる程度に目につきます。

どうしても保守的になりがちな黒のニット。しかしながらこの他ならぬファブリックをもってすれば、他ブランドの製品とは大きく差別化が出来るように思います。

SEAMLESS LONG SLEEVE ROUND NECK SWEATER

KM/2629-IN PENTASIR

Color : 4 (Grey)

着用サイズ50   (モデル:176cm 70kg)

グレーカラーは編地がしっかり見えてコーディネートに刺激が入ります。

首開きが少し広めなので、インナーを軽く重ねて見せるのもお勧め。

以前イタリアの”CCP”のオフィスを訪ねた際、CEOのセルジオ氏がこのグレーのニットを着用なさっておりました。

首の詰まった白のカットソーをしっかり見せたスタイリングはとてもクールで今も忘れられません。

少し違和感がある方がファッションは面白いという事を改めて認識した瞬間でした。

それぞれカラーにも味があり、全色お持ちの方も多い名作セーター。

秋冬ファッションはどうしてもアウターで勝負に出ますが、ニットで調子を整えると楽しむ世界が大きく広がります。

ニットの謳い文句「柔らかい」「優しい」「気持ちが良い」などソフトな印象はこの商品にはありません。それでもセーターとして需要があり、求め続けられるアンチヒーロー。

オリジナルである証明です。

SHELTERⅡ  山崎

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HIKING BOOTS “19” / GUIDI

100年以上の歴史を持つ世界屈指のレザータンナー”CONCERIA GUIDIE ROSELLINI”社が、2005年よりスタートさせたオリジナルブランド”GUIDI”。

数年前までは一部の熱狂的なファッション層がユーザーの中心でしたが、最近は他ブランドとのコラボなども実施し、ジャンルレスに注目を集めています。

ブランド創業当初から作り続けている定番アイテム、一例を挙げるとバックジップブーツやクラシックダービーは根強く人気がありますが、それと合わせて当店が常にプッシュしている一足をこの記事でご紹介。すでにお持ちの方も是非お楽しみくださいませ。

HIKING BOOTS “19”

本格的な登山靴の製法を用いながら、良い意味でその武骨さを削ぎ落した”グイディ”のハイキング。

もちろん見た目にエネルギッシュなボリュームがありますが、どこかムードはシックで上品。

王道のアメリカモノには無い、洗礼された格好良さがこのブーツの魅力です。

アッパーの大部分は一枚革で形成され、背面のみ切り替えたミニマルデザイン。余分なシームが入らず全体がスッキリ映ります。

縫い合わせを僅かに抑えることで「足型の特徴」・「歩き方の癖」などに合わせて革が馴染むという機能的メリットもあり、クラシックなトレッキングブーツの堅牢な印象が良い意味で覆ります。

アンクルをカバーするクッション部は。心地よく足と密着するモチっとしたタッチで不快な摩擦を防ぎます。

フロントのタンも厚くそして柔らかく仕上げているので、足首回りは360°しっかりサポートしてくれます。

シューレースは上部2ケ所はフック型になっており、着脱もスムーズ。

締め具合の微調整もしやすく、ここをしっかり結んでいただけば、足に吸い付くようなフィット感をお楽しみいただけます。

もちろんある程度の重量はあるものの、足と革がマッチするとその重みは歩く力に変わり、歩行もかなりスムーズです。

このモデルもその他グイディのシューズと同じく「製品染め」によって染色が行われています。

樽型の巨大な装置に形の出来上がった複数のシューズを同時に入れ、液体染料とともに回しながら仕上げるユニークな染色方法「タンブラーダイ」。

これにより革の繊維が良い具合に解れ、金具などには錆や変色が現れます。

作り手が意図的に行う「ユーズド加工」はあくまで人の着用によるエイジングを模して手が加えられますが、グイディの加工はそうした意図とは違う偶発的な美学に基づき製品を作り上げています。

ソールは安心安定のヴィブラム社のものを採用。

元々ヴィブラムソール誕生のきっかけは、創業者”Vitale Bramani”氏の悲しい過去の経験にあるそうです。

会社設立以前、当時登山家であった同氏はアルプス山脈での遭難事故で友人6人を亡くしてしまいます。

その事故の原因とみなされたのが、登山に適さない靴の着用。そうした事故を二度と起こさないため、彼は登山用ソールの開発を決心し、今や世界トップソールメーカーと登り詰めたのです。

人の命を守るために作られたゴムソール。それはもちろん滑りにくく、言うまでもなく強度にも優れています。

HIKING BOOTS “19”  / GUIDI

履きこなすのアイデアは、カジュアルなデニムから、シックなブラックスタイルまでジャンルレス。

足元にボリュームを持たせたい時に軽い気持ちで合わせていただくと、大変自然な仕草でコーディネートが楽しめます。

3年・5年とじっくりと履き込んでいただきたい名作。

毎日履くようなデザインでは無いかもしれませんが、月に数回は履きたくなる心地よい距離感で、長くご愛用いただきたい1足です。

SHELTERⅡ 山崎

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“+” studded q buckle med belt – EQ2C – / m.a+

デザイナー”マウリツィオ・アマディ”氏の独創的なセンスとアイデアからなる当店の主力ブランド”m.a+”(エムエークロス)。

自身の名前の頭文字”m.a”。そして人と洋服の交わりを十字に意味付けた”+”を冠に、使えば使うほど愛着の湧く素晴らしいファッションプロダクトを常に作り続けています。

ブランドの言わば名札とも言える”+”は、ほとんど全ての製品に何らかの方法でマークされています。

洋服にはステッチもしくはシルバーで埋め込まれているケースが多く、時には縫い合わせなどのパターニングで記される事も。

ロゴマークという認識とはやや異なりますが、このブランドのアイテムを着る、使うにあたってクロス(十字)は切っても切れない存在です。

“+” studded q buckle med belt / m.a+

そんなブランドの重要なシグナルが看板アイテムに昇華したのがこちらのベルト。

元々製品として定評のある同ブランドのレザーベルトに”+”スタッズをこれでもかと飾り付けた非常にインパクトのある1本です。

“m.a+”のファンの方はもちろん、その他のブランドを中心に着られる方もこ「れだけは欲しい」とお買い求めいただくケースも多く、このキャッチーな装飾感が付けると癖になります。

今回撮影しているSサイズのもので”+”スタッズの数は計28。(シーズンで異なる場合あり。)

全てシルバー925を使用した、たいへん贅沢な逸品です。

メインは厚さ3mmのカウレザー素材品番”GR3.0″。牛の背骨の辺りの丈夫な革を使用し、耐久性にも優れています。

ブランド側はこのスタッズを”ステイプル”とも表現しており、裏を返すとその呼び名の通りステイプル留めのように仕上げられています。

実際はハンマーを使い一箇所ずつ手打ちされており、一本仕上げるだけでも大変長い作業時間が必要です。

バックルの形状は至ってシンプルですが、職人が手打ちで仕上げたクラフト感が魅力。

風合いに独特の癖を持つウエアと合わせることも想定し、はっきりと色味が確定しない中間色ともマッチします。

写真のように剣先をおろしてスタイリングのアクセントにしていただくのがこのベルトのセオリー。着用スタイルもいくつかアイデアがございますので、いくつかご紹介いたします。

写真のように一か所スリットが入っており、ベルトの剣先を通してお使いいただけます。

サイドに自然にベルトを流すことができ、スタイルのさりげないアクセントに。

剣先をフロントに下げる場合は、上の写真のように裏に一度回していただくのがベター。

これをせずに着用すると、ベルトの表裏が反転してしまいます。

新品の段階で写真のように複数の通し穴が準備されていますが、追加で穴開けが可能なため、まずはご自身のお好みの全長でサイズを選んでいただくのがお勧めです。

このベルトを1本付け足すことで、トップス・ボトムス間の丈のバランスが取り易くなるため、使い始めるとほぼ毎日つける生活必需品となりかねません。

上の写真は私が約3年使用したもの。購入して以来ほぼ毎日のように着けています。

店頭にご来店のお客様から反応をいただくことも多く、あまり”m.a+”をご存知でない方にとっても、何かと目につくアイテムのようです。

右が新品。左が3年使用の同モデルになります。

馴染みで硬さが取れてくると、より着用像が自然に。

使っていくと革に含まれる油分によって色味がはっきりと、そして光沢も良い具合に出てきます。

この商品の人気の秘訣はあくまで「ベルト」である点にあるように思います。

ウエストを閉める道具であるが故に毎日つけることに違和感がなく、その延長線上にファッション性やブランド愛などの付加価値がプラス。

少しアンバランスかと思えるトップス×ボトムスの組み合わせも、このベルトが良い仲人をしてくれて、ご自身の個性を活かしたスタイルがいくつも完成するかと思います。

このベルトが主役ではなく、このベルトが貴方のトレードマークになるように。

ぜひご自身の魅力の引き立て役として、この逸品をお選びいただけますと幸いです。

“+” studded q buckle med belt / m.a+

サイズ選びのご相談などもどうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。

皆様のご来店・ご利用を心よりお待ちしております。

SHELTERⅡ 山崎

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