イタリアの高機能スポーツウエアブランド”Stone Island”(ストーンアイランド)のチーフデザイナーを12年間務めた”Paul Harvey”と
”C.P Company”(シーピーカンパニー)のデザイナーであった”Alessandro Pungetti”がタッグを組み、
構想3年、製作に2年もの時間を費やし誕生したブランド”Ten c”(テンシー)。
アウトドア、ハイキングのギアとしても十分に通用するスペックを持ちながら、中核に位置する概念はあくまでファッション。
アウター作りのスペシャリストの本気が感じられる商品は、防寒性に大変優れ、またその寒さすらもを楽しみに変えてくれる素晴らしいデザインが高く評価されています。
中でも最高傑作として評判のアウターが今日ご紹介する”TEMPEST ANORAK”(テンペストアノラック)。
服好きならば一度は袖を通していただきたい名作を是非ご覧くださいませ。
Color:BLACK
Fabric : OJJ
嵐・暴風雨を意味する「テンペスト」を頭に付け、その名の通り悪天候をも絶え凌ぐ事を想定したハイスペックフードブルゾン。
本来「アノラック」とはプルオーバーのアウターを指す場合が多いのですが、こちらはフルジップで開閉ができ、幅広いスタイルをお楽しみいただけます。
ネック部分は高さを出し、フードが首回りから後頭部を覆います。
外気を防ぎ防寒の一助となるのはもちろん、アウターらしいボリュームがスタイリングを盛り上げる一因に。
急な雨や強風の際などは、言うまでもなく着用者を助けてくれます。
フードの調節ができるドローコードは伸縮ゴムロープを使用。
通し穴が用意されており、何かに引っ掛けたり、ふとした時のストレスにならないよう工夫されています。
小さな部分ではありますが、良いアウターと呼ばれるにふさわしい気遣いです。
大きなフロントのフラップポケット。実はこのポケットが被せ布となり、横から手を入れられるもう一つのポケットを作っています。
深さがしっかりあるので、手の重みもしっかり受け止めて肩の力も自然と抜ける大変良いポジショニング。
スマホなどもしっかり収納可能です。
バックのフードは大ぶりでインパクトがあります。なだらかな肩のラインも大変綺麗です。
そしてこの商品で最も注目すべきがこのファブリック。
“OJJ”と名付けられたオリジナル素材は度重なる研究と実験、労力と費用を大きくかけて完成したブランドの大傑作です。
高い技術を持つ日本のファクトリーで作られるポリエステル×ナイロンはパリッと硬さがあり、ピーチスキンのように手触りに僅かな引っ掛かりがあるのが特徴。超高密度に編まれた生地は雨風を防ぎます。
ナイロン、ポリエステルなどの生地は水を吸いにくく、それにより型崩れしにくいというメリットがあります。
そうした面で防水という面でも力を発揮するのですが、デザインの面で難しくなるのが染色。独自性を求めこの生地は特殊な技術を持つイタリアの工場にて後染めを実現しています。
ムラっぽい色の入った生地のムードは、スポーツウエアなどには無い風味が加わりファッション性が一気にアップ。
さらにこの加工により生地の編みが引き締められ、個性のある硬さをキープしながら、着込むことで身体への馴染みも実感できる風合いに仕上がります。
モデル 176cm 60kg
着用サイズ50
サイズ選びにはよりますが、内側にはジャケットなども着込んでいただける余裕があります。通勤のスーツの上にも使っていただけるイメージです。
対して見た目はそこまで膨れて見えず、若すぎないフィット感で渋く楽しめるのが良いところ。
イタリアらしい大人の色気を是非ご体感くださいませ。
ブランドからは”TEMPEST ANORAK”に取り付け可能なダウンライナーが販売されています。
これ一枚でもしっかり使えて、インナーにもできる便利なライトダウン。
ダウン側に付いているループとジャケットについているボタンを繋ぐと、中綿アウターのように防寒力が高まります。
億劫になりがちな冬の外出を、楽しく暖かいものにしてくれる有力アウター。
世界が認める実力をぜひご体感くださいませ。
SHELTERⅡ 山崎