GUIDI / BACK ZIP MID BOOTS “988”

“GUIDI”の象徴と言っても過言ではない傑作。バックジップブーツ”988″。

先日の再入荷で定番のブラックの在庫が整いましたので、今日は改めてこの1足をご紹介させていただければと思います。

BACK ZIP MID BOOTS “988”

グイディが設立当初から長年作り続けているジップ開閉式のレザーブーツ。今回ご紹介するのは最も人気のある定番素材ホースレザーを使用したものになります。

これ以外にシャフトの長さやヒールの種類が異なるバックジップブーツも同ブランドよりリリースされておりますが、このモデルが最もスタンダード。この1足を指すブランドの型番”988″はファンの間では合言葉のようになっています。

アッパーは一枚革で形成され、装飾も一切ないシンプルなデザイン。

一見すると「シンプルで合わせやすい」程度のセールストークに留まってしまいそうです。

しかしこの新品の状態がこのブーツを楽しむうえで非常に重要なスタートライン。

こうした無機質なデザインで世に送りだしたことが、多くの靴好きの注目を集めた一つの理由のように思います。

サイドのシルエットは写真のように斜めに作られており、着用時は足首、脛でシャフト部分を持ち上げる格好に。

足を入れて初めて完成するこのブーツの魅力は、このアイデアが非常に重要な役割を担っています。

ここからは実際スタッフが4年ほど着用したものと比較しながらご覧いただければと思います。

上の写真の左が新品となり、右が着用後の”988″。

素材・カラーはどちらも同じもの。

使用後はダイナミックなシワが入り、同じものとは思えないほど迫力が増しているのを感じていただけるかと思います。

何度もご紹介している内容にはなりますが、GUIDIのシューズは、製品を形にしてから色を染める「製品染め」によって作られており、特にこのブランドが採用している「タンブラーダイ」という技法は革の風合いにも異質さを与えます。

樽型の巨大な装置に形の出来上がった複数のシューズを同時に入れ、液体染料とともに回しながら仕上げるユニークな染色方法。

これによってやや解れたフォルムに仕上がり、履いていくことで革が驚くほど足に馴染むのです。

着用者の歩き方、自重によって形状が変化していくため、足を入れて感じる心地よいフィットは本人以外が生み出せるものではありません。

正面からのフォルムも大きな違いが見て取れます。この足首あたりの立体的なシワはこのブーツ最大の魅せ場です。

素材の光沢や黒の深みも顕著な差が出ておりますが、実際4年着用したスタッフもメンテナンスは1年に1,2回。

グイディのレザーは油分を多く含んでおり、使い続けることで内側のオイルが徐々に表に浮き出します。

それにより革に上品なツヤが生まれ、さらに出立ちがパワフルに。

当店で最もおすすめしているグイディのホースレザーは、ブランドが手掛けている数ある品種の中でも最もバランスが取れたマテリアル。

皺のキメが細かく、扱いやすい柔らかさがありながらも、程よく足をホールドするハリも持ち合わせています。

使用しているジップは日本が世界に誇るファスナーメーカー”YKK”の最高級ライン”EXCELLA”のもの。

スライダーにはブランドロゴが刻印されています。

ソールはグッドイヤーウェルト製法で仕上げられており、貼り替え等は当店でお受けすることも可能です。

リペアは提携いただいております靴修理の名店”UNION WORKS”様が担当。

ジップのトラブルなども対応可能となっておりますので、何かお困りごとがございましたら、なんなりと当店までご相談くださいませ。

いつまでも履き続けたい自分だけの足に馴染んだ特別な1足。ぜひそのシューズとの素敵な歩みをサポートさせていただければと思います。

ブランドの歴史や、製法などについてはもう一つの定番”クラシックダービー”をご紹介したブログにより詳しく掲載しております。

ぜひそちらも下記リンクよりご覧くださいませ。

CLASSIC DERBY “992” / GUIDI

SHELTERⅡ 山崎

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サイズ感などでお悩みの方はお気軽にご質問などご連絡をいただくとともに、このサービスもぜひご活用いただけますと幸いです。

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